main慘
□かさなる影
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神「パチ。
どーしたアルか?
有り得ないほど
歩くの遅ぇぞ?」
どーしたもこーしたも…
僕は銀さんに失望したんだ。
遡ること、3日前。
「長谷川さんと
飲みにいってくるわ〜」
そう言い残して彼は帰ってこない。
3日というのは流石に長すぎるけど、今までだってこーゆー事はしばしばあった。
でも。
だからといって今日も帰って来ないのは酷すぎる。
そう。
今日は僕の誕生日。
一応、銀さんと僕は恋人同士なのに。
恋人の誕生日に帰って来ないなんて……
神「聞いてんのか?」
新「ごめん。神楽ちゃん…
何だっけ?」
神「だから
ダメガネって言われるネ。
………あ。
銀ちゃん……」
僕の目線より高い所を見ながら言う神楽ちゃん。
なんだよ、今更。
後ろにいるアイツを睨むためふり返ろうとしたら、頭を押さえられ、無理矢理、下を向かされた。