私の執事になりなさい!

□執事 斎藤の場合 その1
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「・・・じゃあ、斎藤さんにおねがいしてもいいですか?」

「ああ、斎藤君か。彼は若いのに勤勉でな。歳も良く褒めているんだ。
彼ならきちんとやってくれるだろう。早速、明日から君に付いてもらう事にしよう。」

「ありがとう、お義兄さん。」



にっこりと笑う義兄の笑顔につられ、私の不安もどこかに飛んで行ってしまった。



明日から、斎藤さんが私の執事さんなんだ・・・。

ベッドの中で考える。

どうして私は、斎藤さんがいいと思ったのだろう?
お義兄さんや土方さんが認めるくらい、執事の仕事を完璧に出来そうだから?

ちょっと無口だけれど、確かに傍から見ていても一番、執事さんらしかった。

お嬢様見習いの私には、誰よりも適任なのかもしれない。



・・・とにかく、明日からが、ちょっと楽しみ。
私は目を閉じると、ほどなく眠りに落ちた。








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