師匠と私【骸夢】
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『あっ!あの!
む、骸様…ですよね?!
あの、フラン先輩に幻術を学ばせてもらえって言われてきたVARIAの安藤ですけど……』
「そうですね……
あのおチビの後輩ですか…
まず、こんな時間に来るなんて
誘ってるんですか?クフフ……」
え…………………?
______________________1日前
『…フラン先輩!稽古つけてくれませんか?』
私は憧れのベル様みたいになりたくて、必死で強くなるように修行した。
やっと霧隊の幹部補佐になれたけど、まだまだ幹部の方々とは強さの格が違う。
というわけで、私は霧の幹部のフラン先輩に稽古をつけてもらおうと思ったのだ。
「……ヤですー」
そ……即答ですか!
『そ、そこをなんとか!お願いします!』
うーん。と悩んでいる様子のフラン先輩。
これはもしかしたらいける……?
「ミーの師匠に稽古つけてくれるように頼んであげますー。ほら、あのボンゴレの霧の守護者のー……」
いや、フラン先輩じゃないんですか。
ボンゴレの守護者っていったらすごい強いらしいし、めちゃくちゃ嬉しいけど!
『あ!ありがとうございます!』
「……いえいえー
ほら、飛行機のチケットでーす。」
はやっっ!
さすがVARIAクオリティー!!
______________________
というわけで冒頭に戻るのです。
いや、初対面の女子相手に
誘ってるんですか?
ってどうなの?だめでしょ?
え?私がおかしいの?
違う…………よね?!ね?!
『…………っ///
そんなわけないじゃないですか!
いきなりなんなんですか?!
私は、ただ学びに来ただけなのに……//』
…は、はずかし〜///
なんで私がこんな恥ずかしくならなきゃいけないの〜?!
「学ばせてもらう?
クフフ…わかってないですねあなたは。
何を学ばせてもらうんですか?
こんな夜遅くに、こんな薄着で
男の部屋に入ってくるなんて…
無防備なのもほどほどにしたらどうですか?」
……ちょっと待って。
なにこの人、セクハラだよセクハラ。
文章だけ読んでたらわかんないかもしれないけど
この人「こんな薄着で…」とか言いながらカーディガン脱がしてきたからね。
こんなののもとで学ばせてもらうって…
それこそ何を学んで来いと?!
『わっ…
私はそんなこと全く考えてないです!』
…うわー。
なんか顔が赤面してちゃってるのは
この人の顔が整ってるからであってね。
他に意味はないよ。
ほんとだからね?!
「口ではそんなことを言っても…
ほら、こっちは素直ですね…フフ…」
ちょ?!
この人服ん中に手入れてきたんですけど!?
うわあああああああ!
もう!
この変態どうしたらいいですかぁああぁあぁぁぁああぁぁあああ?!!?