Story


□ただ、愛してる
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いつもなんとなく気恥ずかしくて言えないけれど
今はどうしても伝えたい


ただ

『愛してる』


って



あの人がいなくなる前に、
そばにいられなくなる前に、
ちゃんと伝えなければいけない



「ヒョン、」


「ん?」


振り向いた唇に軽くキスをすると、背中へと手を回してきつく抱き締める



「好き…だよ、愛してる」


「……リョウガ」



気付くとソファーへと押し倒されていて、僕の上にはヒョンがいた


唇を重ね合わせると夢中になって、ただ欲望のままにお互いを求めあった


今にも飛びそうな意識の中、
ヒョンは何度も僕に
『愛してる』と言ってくれた





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