assassino&cinderella girl

□暗殺×筋トレ
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ななしは今、トレーニングルームにいる。

何故ななしの様な筋トレと無縁な者がこんな場にいるかと言うと、暗殺チーム一同は定期的にジムに出向き、揃って筋トレに励む為、連れてこられたのだ。

「オイオイ、ななしにこんなむさ苦しい所似合わねぇだろ…」

「そうそ。清楚で可憐なななしにこんな男臭い場は相応しくない…じゃないか?リーダー。」

プロシュートとメローネが呆れた目を向けると、リゾットとななしがベタベタしている光景が飛び込んだ。

「少しの間俺はトレーニングに集中する…だけど忘れないで欲しい。目を逸らしていても、心の目でななしを見ているからな…。」

「リゾット…トレーニング頑張ってね。応援してるから…。」

手を握り合い、蕩けた表情でリゾットを見上げるななしがそう言うと、リゾットが腰を屈め、ゆっくりと唇を重ね合わせようと迫って行き…




「オイ!昼前からゲロ甘なアイツ等どうにかしろよ!!トレーニング始めっぞ!」

鋭く指を指して怒鳴り散らしたギアッチョの一言に、誰もが無言で見て見ぬふりをする。暗黙の了解、と言う事だ。



「(リゾット…素敵……。)」

いつもとは違い、ジャージ姿でトレーニングに励む姿に、見惚れてしまう。首を伝う汗、息を切らし、ランニングマシンを走るリゾットは、逞しい男らしさを感じさせる。

いつも自分にばかり構っているが、何かに集中して必死に打ち込む光景は、ずっと見ていたくなるものだ。

「よし…午前中はこれで終了だな。」

「はー!リーダーもう限界っすよぉ!」

「ペッシ!甘ったれてんじゃねぇ!泣き言は禁止だ!」

ランニングマシンから下りたペッシはへたり込み、それをプロシュートが叱咤する。見慣れた光景だ。

リゾットはそれを見て表情を和らげると、汗の滲んだシャツを脱ぎ捨てた。

「(キツそう…でもこんなトレーニングの積み重ねがあんなすごい身体になるんだろうな…。)」

見事に鍛え上げられた身体をぼんやりと見つめ、顔を紅く染める。

「(早くトレーニング終わって…ぎゅーってして欲しい…でも、わがまま言っちゃいけない…。)」

初恋の相手が8歳上のリゾットなのだから、少しでも大人の振る舞いをしたいものだ。それに戸惑う乙女心は、純粋なななしならではのもの。

じっとその姿を見つめていると、ふとリゾットが視線をこちらに向けた事に気づき、目を丸くした。

すると、リゾットが見せたのは絶対的な安心感をくれる、綺麗な微笑み。ななしは心臓が壊れそうな程、大きく高鳴り、慌てて目を反らしてその場から逃げてしまった。

「(きゃあああぁ!)」

あまりの恥ずかしさにトレーニングルームから飛び出すと、突き当たりの部屋に駆け込んでしまった。ふと壁に手をつき、我に返ると、辺りを見渡す。…ここはシャワールームの様だ。

「(…ずるい…リゾットは…。あんなに余裕な笑顔見せるなんて…。)」

こんなにも胸の鼓動が治まらないのに…

「…捕まえた。」

「…っ!?」

背後から大きな身体に抱きしめられた感覚。静かな低音が、優しく耳に響いた。

「放ったらかしですまなかった…。ななし。」

「…リゾット…、」

リゾットの体温を感じると、寂しさなど飛んで行った。思い描いていたリゾットの姿が現れた為、心臓の鼓動が激しいまま顔も見れない状態で俯くと、何も言えずに黙り込んでしまった。

「俺の事見つめて…どんな事考えてたんだ?」

「…っ、えっと…」

ぎこちなくリゾットの腕を握りしめ、呟く。

「はやく…リゾットに抱き締めてもらいたいって…思ってたの…。」

素直なななしの言葉が、胸にじんわりと溶け込んでいく。少しでも目を離せば、その心が離れてしまうのではないかと不安だったからだ。

「…少し休憩を挟んだら、またトレーニングを再開するから…それまでたっぷり可愛がってやろうか。」

「っ…!?ひゃあんっ…!」

突如下着ごと服を捲り上げられ、ぶるん、と重たげに震える形の整った胸。すると、すぐにホックが外され、上半身が露にされてしまった。

「嘘…!?待って…やっ…!」

「ちょうどよかった。今からシャワーを浴びようとしてたからな。」

「っ…ぅん…やぁ…、」

下着に指を絡ませ、ゆっくりと下ろされると、一糸纏わぬ姿にされた。自らも服を脱ぎ捨てたリゾットにシャワーの設置された個室に押し込まれ、目も開けてられないほどの羞恥に身体を手で覆ってしまう。

「ちょっと待って…!誰か来たら…!」

「お前が静かにしていれば分からない…。」

シャワーの蛇口を捻ると、床を叩きつける水音が響く。

湯気が上がる中、ななしは壁に押し付けられ、リゾットに顎を掴まれて上を向かされた。

「あ…、」

真っ直ぐな瞳に捉われ、目が離せない。先ほど見た真剣な眼差しは、自分だけをとらえている。

ずっとその瞳の中に、閉じ込められていたい。飼育でもされるかのように。

「…目は口ほどにものを言う。」

「っふ…、」

目を見つめるだけで、見透かされた。本当はこれから何をされるか、期待している自分を。

唇を無理矢理奪われると、濃厚な口づけに頭が朦朧とし、リゾットには逆らえない様に仕込まれた身体が熱く燃え上がっていく。

「あっ…んっ…、」

唇を離すと、リゾットが赤い舌先を覗かせ、そこから二人が絡めあった唾液が紡がれていた。

「んはっ……随分いやらしいキス…だな…?」

ななしが夢中で舌を絡ませて来たものだから、リゾットは満足そうに笑う。

「だって…あっ…!」

ななしの両腕が掴まれると、頭の上で固定され、壁に押し付けられる。身動きの出来なくなったななしは、自らの秘部が急に疼き出すのを感じた。

「いつ見ても綺麗だな…お前の身体は。」

「ひゃ…んっ…、」

ななしの身体にシャワーの湯を浴びせ掛け、その白くしなやかな肌を伝う水の行方をうっとりと見つめる。

すぐに水を弾くハリのある大きめの胸を掴むと、円を描くようにゆっくりと揉み込んだ。

「あっ…んんんっ…!」

シャワーをフックに掛け直すと、ポタポタと雫の滴る小さな胸の突起を指先で摘まんでやる。

「あぁんっ…!んっ…うぅ…!」

唇を噛み締め、声を必死に抑えるななしの固くなった突起を嘲笑うように弄び、身を捩る度に揺れる胸に唇を近付けた。

「だめ…口で…しないでっ…、」

声を震わせ、潤んだ瞳で懇願するななしに対し、虐めてやりたいというドス黒い気持ちがこみ上げて来る。

「…止めて欲しいのか…?」

「……っう…ふえぇ…、」

口ではそう言いつつも、身体は刺激を望んでいる。リゾットの身体で、女の悦びを刻みつけて欲しい。あやふやな気持ちが邪魔をするが、リゾットには素直な自分でいたい…。

「して欲しいっ……リゾットに…私の恥ずかしいとこ全部…めちゃくちゃにされたいのっ…、」

抵抗すら許されない身体に、壊れるほどの快感が欲しい。はしたない事を口走っていると分かっていても、止められなかった。

「…仰せのままに。」

「…っふぅん…!」

リゾットの視線は下に向き、その瞬間胸の先端が熱い粘膜に覆われた。敏感なソコをねっとりと舌が包み、優しく愛でる。声を出せないななしに対し、わざといやらしいリップ音を立てながら責め立てていく。

「…っは…、胸の方はこんなにふわふわしているのに…随分ココは固くなるんだな?」

「……っ!んぅう…!」

その手、指先、舌で胸と乳頭を弄られると、必死に拘束された手を振りほどこうとするが、男の力にかなうはずがない。

「…おねがいっ…、手…離してっ…!」

「…抵抗しないか?」

リゾットの問い掛けに大きく頷くと、思いの外直ぐにリゾットは手を離した。

その代わりに再びシャワーヘッドを掴むと、ななしの足元に座り込んで妖しく微笑む。

「や…なに…するのっ…?」

膝を震わせるななしは、リゾットの笑みに恐れさえ感じた。

「この水圧で…ココに当てたらどうなるんだろうな?」

「あっ…ふ…、」

慌てて口を両手で塞ぐが、リゾットの指が陰核の皮を押し上げ、ソコに勢いよく出るシャワーの水を当てられた。

「んんんんんッッ!!」

苦しいほどの快感に、頭がどうにかなってしまいそうだ。充血し、膨れ上がった可愛らしい陰核に容赦無く降り注ぐ水圧。経験した事のない刺激で、涙の溢れる目を固く閉じた。

リゾットはそんなななしの姿を更に欲し、中指を蜜の溢れる秘部に捩じ込んだ。

「ん……ッ!んんんーッ…!」

膝から崩れ落ちてしまいそうになる中、奥まで突っ込まれた指が暴れまわるのを必死に耐える。止まる事を知らない水圧が襲いかかり、子宮の奥がきゅんきゅんと収縮される。

「…中…ヒクヒクしてるぞ…。」

「……ふ…っ!うぅん…、」

内腿に舌を這わせ、ぬるりとした愛液の絡みつく指を出し入れするリゾットは、楽しそうにそれを見つめていた。

「お前は小さいからな…指だけで子宮まで届きそうだ…。」

「……んく…うぅん…っ!ああぁあ!」

開発された性感帯を刺激されると、声が漏れてしまい、頭が真っ白になる。意識まで飛びそうになる空間で、ななしは何度も潮を吹いて絶頂を与えられた。


「あっ…もう…イキたくないのっ……おかしく…なっちゃ…あっ…!」

身体の力が抜け、ななしが崩れこみそうになった時、膝裏を抱えられ、性器同士が密着する形で抱き上げられた。

全開まで開かれた股の間から、リゾットの膨張した男性器が覗く。壁に凭れたななしの前に立つその身体には、出しっ放しのシャワーの湯が当たり、固く身体を覆う筋肉の上を行き先を変えながら進んでいく。

「あっ…あぁ……、」

自分が飲み込まれてしまう程の、大きな身体に抱かれる事を想像するだけで、蜜を垂れ流す始末。こんな場所で繋がる事への不安は、忘れてしまうぐらいに。

「ななし……怖がらなくていいから…いつも通り感じていればいい…。」

「は…やぁん……リゾット…っ!」

耳元で囁かれた甘い誘惑と同時に、熱く大きなモノがななしの割れ目を掻き分けて侵入しようとした。


「あー!リーダーどこに言ったんだろうなあぁ!」

廊下に響き渡るわざとらしい大声に、二人して固まってしまう。

「トレーニング再開する時間なんだがなあぁ!もしかしてシャワーでも浴びてるのかな?うーんそれにしても長いなぁ!」

「………メローネ……。」

「…リゾット、あのっ…怒らないで?…ね?」

性欲を忘れる程の怒りで表情を変えたリゾットは、午後のトレーニングではメローネを特別メニューと称して罰を与えた。



その日の夜、行為を中断されて機嫌の悪いリゾットに、ななしが擦り寄ってこう言った。

「あのね、今日のリゾット…すっごくかっこよかったよ…?もっともっと、好きになっちゃった…。」

恥ずかしそうに指を組んで、とろんとした黒目がちな目を細めて見上げるななしを、奪いあげるように荒々しく抱くと、リゾットは頭が混乱した。

「(待て…″かっこいい″だなんて言われたのは、初めてじゃないか…!?あぁ…こんなに五臓六腑に染み渡る言葉だったんだな…。)」

「あぅ…苦しいよぅ。」

顔を横に背け、ばたばたとするななしと共にベッドに倒れこむと、先程までの表情が一変した。

「……えっと…リゾット……?」

嫌な予感に苛まれたななしは、引きつった笑顔でリゾットの胸板を押し返そうとするが、ビクともしない。

「…もちろん続きはするよな?」

「………!もう…えっち…、」

そんな事を言いながらも、嬉しそうにキスを受け入れてくれる愛しいななしに、今日もまた愛の深さを思い知らされたリゾットだった。



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