Short

□暗殺者達の恋
1ページ/3ページ








「はぁん、なまえのいい匂いがする…ずっと擦り寄っていたいぃぃ」





「や…、もう…ベタベタしすぎ!みんなも黙って見てないで助けてよ!」





「……………………」



一同、黙殺。














暗殺者達の恋


















「せっかくお互い任務がないんだしイチャイチャしようぜ?」」





「んー…や、任務の日以外ゆっくりしたいの!離してってば…ひゃぁんっ、どこ触って…」




「ふふ…みんなの前で触られて感じてるの?」

















「…………またやってるのかあいつら。」





出先から帰ってきたリゾットがその光景を見て肩を落とした。部屋にはチームの全員が集まり、恋人同士であるメローネとなまえの戯れを見て見ぬふりをしていた。








「メローネ、公衆の面前だぞ。控えておけ。」







リーダーよくぞ言ってくれた!その場の全員がそう思ったはずである。







「んー…?ああ、すまないリーダー。なまえしか見えてなかった。」





なまえを大事な人形のように抱き締め、満足げな笑顔でメローネは答えた。



わかったならその腕の中にいるなまえを離せよ、と突っ込みたくなるのを押さえて、「気を付けろよ」と流したリゾット。









「メローネも相変わらずだよなぁー。付き合いだす前からあんな感じだしよぉ。」






溜め息混じりにホルマジオが呟いた。確かに最近の方が熱を上げているが。







「んー、でも二人きりの時はどんなリアクションしてるんだろうなまえ。」




ペッシが疑問を口にすると、目を輝かせたメローネが素早く振り返り、





「そりゃあもう盛りのついた雌猫のように求めてく「メローーーーーネ!!!」







…なまえに殴られていた。










「もう!知らないんだから、メローネの大馬鹿野郎!」






乱暴な言葉すら可愛らしく言い切るなまえはさすがだった。そしてそのまま拗ねて自室へ戻ってしまった。






「なまえー…。悪かったよ、行かないでくれ!」




反省と不安の表情を浮かべるメローネは、殴られた頬を押さえながら後を追った。




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ