あなたの未来のために・・・
□学園アリス
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「はいはい静かにー!」
席を立って蜜柑に質問しにきたたくさんのクラスメイトを座らせた鳴海が棗少年がいないことに気づき、蜜柑は鳴海が担任だということに今気が付いた。・・・私も今知った。
「棗っ」
流架くんの焦った声に誰かが教室に入る気配。目を擦ってそっちを見た。眠気なんて吹っ飛んでいった。
「あの後つかまっちゃったわけだ。彼に・・・」
(彼・・・・?)
誰だろう・・。気になったが頭から振り払った。今は関係ない。どのみちここで暮らしていればわかるだろう。
「はーいみんなが揃ったところでお話があります」
一瞬にして空気を変えた鳴海。伊達に担任はやっていない。
「新入生の佐倉蜜柑ちゃん、黒崎せんかちゃんですが・・入学したばかりなのでパートナーを決めたいと思います」
パートナーか・・・昔はクロスだったっけ。蜜柑は期待のまなざしで蛍ちゃんをみるが、蛍ちゃんは拒否。
「立候補する人いませんねー?だってすごい面倒くさいもんねーvはい、ではこっちで勝手に決めたので発表しまーすv」
なら立候補者募るな。
「まず、黒崎せんかちゃんのパートナーは乃木流架くんですv」
「・・・・・は?・・ナルに・・・鳴海先生それ正気??」
「大真面目だよv」
流架くんをみれば困惑していた。私もびっくり。数秒して二度目の驚きがクラスを満たした。
「はいはい。静かに!それで佐倉蜜柑ちゃんのパートナーですが・・・日向棗くんですv」
私も含め全員が絶叫した。・・・・ありえねぇ・・・。どういうつもりなんだろう。