あなたの未来のために・・・

□学園アリス
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がやがや・・・



外が騒がしい。アリス学園の応接室らしい無駄に広い部屋のソファに座りながら読書に耽っていた私は窓に近寄ると外を見た。



「・・・ナル兄ってホモっだったの?しかもロリコン・・・」



ちょうど脱走を企てていた初等部男子に顔を近づけていたところだった。(私からみたらキスしたように見えた)



「よし!記憶から抹殺っ!!」



と記憶から抹消して読書に戻った。





数分後・・・



「じゃ、蜜柑ちゃんしばらく彼と・・いや・・彼女たちと待っててね。僕は上に報告に行ってくるから」



ばたん・・扉が閉まった。私は本からそっと顔をあげ、辺りを見回す。茫然と立ち尽くすツインテールの少女と、私の隣のソファに寝かされている猫面をつけた少年。



「そこの君、座ったら?」



「はっはい!!」



すとんと素直に私の隣に腰をおろした。それに可愛いと思いつつ、本に栞を挟んで鞄にしまった。



「なぁ・・・あんたもアリスなん?」



「そうだよ。私の名前は黒崎せんかっていうの。よろしく」



私が手を差し出せば、少女は握り返しながら名乗ってくれた。佐倉蜜柑というらしい。和やかな雰囲気が生まれた。





「鳴海ーーー!!!温室から無断で鞭豆盗ったのお前かーーー!!」



「きゃーーー!!!」



「・・・・っっ!!」



とてつもなく驚いた。蜜柑は悲鳴をあげ、私は声をあげられないほど驚いた。
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