あなたの未来のために・・・
□学園アリス
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「まあーこの子達ですかねっっ。ダブルと10歳にもなって星なしっちゅーみっともない生徒いうんは」
十年いるってことは・・・私が出てったあとか。いなかったもん。こんな変なロボット。
「ロボットやーーーっ」
驚く蜜柑に飛田くんが説明してくれた。寮母ロボットのタカハシさんというらしい。
「まずはダブルの部屋に案内しまっせ」
私の部屋が先のようだ。蜜柑に蛍ちゃん、それに飛田くんまでもがついてきた。
「ここでっせ」
タカハシさんが部屋の扉を開けるとそこには結構広い部屋が。社会人とかが見たら羨ましがるだろうなぁ・・。
「これくらい広ければもってきた本全部おいても大丈夫そう」
「せんか、そんなに置くん??」
「うん!本がないと生きていけない」
「それは相当ね・・・」
蛍ちゃんにちょっと引かれてしまった。ま、私の部屋はこれくらいにして・・・。持ってきたトランクを部屋の隅に置くと蜜柑の部屋を見に行く。
「なんせ幼児クラス以外で星なしなんて初めてじゃからねえ。今のとこシングル以下の空き部屋ゆうたらここしかなくてねえ・・。ま、スキに使ってくだっせ」
星なしの部屋はめちゃめちゃぼろかった。