あなたの未来のために・・・
□学園アリス
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どうも秋月歌之もとい黒崎せんかです。蜜柑と私が入学して一週間とちょっとが経ちました。なので気も緩んでくるというわけで、相当の遅刻をしました。
「・・・ここはダンス教室かなにか?」
入った途端ダンスを踊る蜜柑と占いのアリスの音無さん。彼女の占いは当たると評判だが、あのダンスをしてまで占ってほしくはない。
「せんかじゃない。遅刻なんて珍しいわね」
「はろはろー。ちょっと遅くまで新薬開発しててさ」
ドッジの一件から蛍ちゃんが名前で呼んでくれるようになりました!すっごい嬉しい。
「で?蜜柑はなにを占ってもらってるの?」
「蜜柑ちゃんのおじいさんの様子を占ってもらってるんだって」
「おー、ありがとう飛田くん。へえ・・まぁ・・当たるし良いんじゃない?」
五分後、この学園に蜜柑のおじいさんが来ているとの結果がでた。おじいさんすげえ・・。そしてこれが今回の一連の騒動の発端。
「蜜柑!駄目だって言ってんだろ!」
「そうだよ蜜柑ちゃん。生徒は特別許可されない限り外門付近に近づく事は禁じられてるんだ・・。破ると罰則が・・」
「うわーんっ!通して通して通してーーっ!」
駄目だこりゃ・・。そう思って首を振ってると、蜜柑の頭上からガポンと巨大なざるが落ちてきて蜜柑は捕獲された。いつ用意してたの蛍ちゃん・・・。
「模範優等生のいいんちょーでさえ家族との面会は年一回がいいとこなのに、今行ったところであんたが会わせてもらえるわけないでしょ」
「そうそう。ここで騒いでこれ以上立場悪くするつもりか?きついけどこれはみんな我慢してるんだよ」
蛍ちゃんと私の言葉に涙を流しながらざるに閉じこもる蜜柑。入学したてで学園のことまったく知らないから無理もないけど・・。