red story

□入学
3ページ/4ページ



最終日になり練習を早めに切り上げて神社に行くことになった


「皆さん大はしゃぎですね」


相変わらず黒子は影が薄い
顔には出さなかったが驚いた
いや濃くなって貰っても困るが


「あぁ、そうだな。」


「お菓子の神様〜」



紫原に関してはいない神を勝手に鋳造しているようだ


「さっきの人スゲー美人な巫女だったな黄瀬!」



「これは芸能の神様も期待出来るっす!」


青峰は先程境内の落ち葉を掃除いた巫女に声をかけ....いや、ナンパをしにきたのかもしれないな



黄瀬...お前はバスに集中しろ
そんな感じでお宮に行こうとするがこれは流石と言うべきか


「す、すげー....」


「この階段登るのにどれだけ時間かかるんすかねぇ」



そう神社は階段が付き物
皆が口を開けてその先を見据える



それもそのはず緑間の後付けによれば
その神社は京でも随一の天照大御神の宿っていた宮らしく

500段の礎のもと全て登らなければお祓いどころかご祈祷、お守りも買えないのだった





「よし、この階段を一番で登りきった物には1つ我儘を聞いてやる」


仕方ないここまで来れば最後まで行くしかないと諦め一声掛けると


俺の一言で一瞬にしてレギュラーがいなくなった
一息漏らせば自分も後から続いて登って行く


「ハァハァ ハァ」

途中から息切れしながら必死に登る黒子に笑を零す


「テツヤ 大丈夫か?」


「はい!」


この合宿でか

いや 多分今までの練習とテツヤの努力がここきて逞しくなっていた事に気付いた
僕としては、いや多分このチームからして嬉しさの極みだ




「頑張りなよ」



差し伸べていた手を元に戻し先を進む

きっと黒子は平気だろう


「くそっ、紫原覚えてろよ」


俺が頂上に着くと既にそこには黒子と黄瀬以外の人間は着いていた













,
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ