*第三音楽室*

□入部
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四つも図書室があるのになんでどこも騒がしいんだ?
だいたい勉強する気がないなら帰れっての!
お気楽暇人集団か!ここの生徒は!

彼女はそんなことを考えながら廊下を歩いていた。
藤岡ハルヒ。
この学校には特待生試験で入学。
指定の制服も買えないので、なんとなく制服っぽい格好をしている。
しかしその格好はまるで男の子。

よし、必要なプリントも出し終わったし。
図書室でも行くかなー。

彼女はそんなことを考えながら廊下を歩いていた。
城本 澪。
この学校には特待生試験で入学。
指定の制服も買えないので、なんとなく制服っぽい格好をしている。
しかしその格好はまるで男の子。

廊下の曲がり角。彼女たちは衝突した。
ハルヒ「いった・・・ご、ごめんなさい」
『いえいえ、こちらこそ・・・ってハルヒか。』
ハルヒ「あ、澪」

同じ特待生で、同じような格好をしているからか、二人は入学からあっという間に仲良くなっていた。

『(ハルヒが女だって話してみなきゃわかんなかったなー)』
ハルヒ「ん?どうしたの?」
『いや、なんでもないよ。』
ハルヒ「そっか。じゃあ自分はこれで。」
『ん。じゃ、また明日。』

2人は別れの挨拶をして、違う方向に向き直った。

南校舎の最上階、北側廊下つきあたり、未使用無人の音楽室――――
ハルヒ(静かそうなところといえばあとはここくらいしか―――・・・)

扉を開けるとそこはホスト部でした―――――・・・

「「「「「「いらっしゃいませ」」」」」」

双子「「なーんだ、男か」」
環「男だって大切なお客様だろうが」



―――――その頃。
『あれ、ハルヒどこだ。』
澪はハルヒの落とした本を届けようとハルヒを探していた。
『(きっとハルヒなら静かな場所を探して・・・)』
澪は第三音楽室の前へ来ていた。
『(きっとここなら静かだろうし・・・)』
ガチャっ

ガッシャーン!

扉を開けた瞬間花瓶が割れた音、そして立ち尽くすハルヒの姿。
澪は一瞬にして状況を理解した。

環「“郷に入っては郷に従え”“金がなければ体で払え”今日から君はホスト部の犬だ」


双子「「あっれーお客さん?またまた男だけど」」
『いや、俺は・・・ハルヒを探してて・・・』
鏡夜「おや、君はもう一人の特待生・・・確か城本澪君だね?」
『あ、はい。そうですけど・・・』
鏡夜「君のお友達の藤岡ハルヒ君が800万の花瓶を割ってくれてね。きっとこんな大金彼一人じゃどうにもできないと思うんだけどね。」
『あ、俺藤岡君を手伝いますよ。』
ハルヒ「いや、いいよ!悪いし・・・」
『いいって、気にすんな!雑用だろ?二人の方がはやくすむんじゃね?』
ハルヒ「うん。ありがとう・・・」
鏡夜「(これは面白いことになるんじゃないか?)(黒笑」
光「どうしたの?鏡夜先輩」
馨「おもしろいことでもあった?」
鏡夜「いや、なんでもないよ」

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