CP SS

□嫁にきてくれ!
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「私のかわいいクリスター♡」

「もうユミルってば!」

毎日見るこの光景にイライラする。まぁ別に女同士でじゃれ合うのは構わんがユミルが相手だとどうもマジっぽくてちょっと…あぁ!またクリスタのっ…クソ!俺だってまだ触った事ないのに!

「ライナー?」

「ベルトルト…お前はあれを見てどう思う?」

「ん?あぁ、微笑ましいよね」

ニコニコしながら見てるけど違うだろ!俺とクリスタは付き合ってまだ日が浅いから不安なんだよ!

「俺は心配なんだよ」

「何が?」

「あの女絶対クリスタの事狙ってる。マジだ、女同士とか関係ねぇってツラしてやがる」

「…考え過ぎだよ」

「いや、絶対狙ってる!そもそもあんなくっそ可愛いクリスタに全然釣り合ってない。ブスはブスらしく「なんて?」

言葉を遮ったベルトルトを見れば黒いオーラで気味の悪い笑みを浮かべてた。え?俺何か悪い事したか?

「なんて言ったの?ライナー。良く聞こえなかったけど」

「え?クリスタが可愛いからブスのユミ…」

「ユミルがブスだって?冗談だろ良くみてよ。切れ長の目で睫毛だって長くて鼻筋も綺麗でそばかすだって可愛いでしょ?背も高くてスタイルが良くて…ライナーには悪いけど僕達104期の女の子の中では1番だと思うよ?」

「お、おう…」

「あ、何も外見だけじゃないからね!サバサバしてるけど面倒見いいし優しいし…本当、完璧だよね」

ウットリしながらユミルを見つめるベルトルトを引きつった顔で見る俺。なんだ?ベルトルトってもしかして…

「なぁおい、お前まさか」

「ライナー!」

良いタイミングでクリスタが駆け寄ってきて少し乱れた息を整えてからニコッと笑った。

「ねぇ明日街に出て買い物しよ?」

「明日?…あぁ、いいかもな(結婚しよ)」

「ユミルもベルトルトも一緒に、ね?」

「はぁ?なんで私まで」

おいおい2人でじゃないのか?せっかくまともなデート出来ると思ったのに。あ、でもユミルが嫌そうだし上手くいけば2人きりだ!

「だってさぁユミルだってまともにできてないでしょ?ベルトルトと」



は?


「私らの事はほっとけよ、なぁ?ベルトルさん」

「いいんじゃない?僕もちょうど欲しい物あったから。行こうよユミル」

「え、ちょっと待て。なんだ?分かって無いのは俺だけか?どういう事だ?ベルトルト、お前って」

「ユミルは僕の彼女だよ」


一気に血の気が引くとはこの事か!冷や汗をかきながらクリスタを見ると不思議な顔して首傾げて可愛い!!…じゃなかった何で教えてくれなかったんだよ俺思いっきりブスって…そりゃ怒るよな。

「は、恥ずかしい事言ってんなよ!」

「でも本当の事だから…」

「ライナーごめんね?まだ言わないで欲しいってユミルが」

「そっ…そっか!ハハハ」




俺ら2人は想像もしなかった幸せを掴んだ。ベルトルトがまさかユミルとなんて予想外ではあったけどヤツが幸せならいいんじゃねーかと思う。
いつか壊れてしまう事は分かってるが"人間"だって実感が欲しかった俺らにとってはまさに"女神"なんだ。

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