拾われた少年
□君の隣で座って居たかった
1ページ/6ページ
神田先生の家で過ごして一週間経ってしまった。
今さら帰りずらくてこれからどうしようかと考え続けている。
今荻さんの所に戻ったらもう、離れられない。
俺のせいで二人に迷惑かけたくない、今の状態でも充分迷惑なのだろう、これ以上は絶対に迷惑かけられない。
一人にならなくてはいけない…
「…バイト…してみるか…」
口に出した瞬間それしかないなと思った。
神田先生の手伝いをして貰ったお金はある、これで求人本を買って探す事にした。
ポケットにお金を封筒ごと入れて神田先生のマンションを出た。
人混みはあまり好きではない、しかし店を探す為には人混みの中の店を探さなくてはいけない。
どうしてこんなに人が多いいんだ?そんな事を思いながら人を掻き分けて前に進む。
「ねぇ、君家で働かない?」
後ろから突然声を掛けられた、スーツを着たイケメンだった。
「…住む所とかご飯とか全部保証するし君位の子も働いてるよ」
…条件は美味しい…
でも、少し怪しい…
…でも俺と同じ年の子も働いているなら大丈夫だろう。
「どーする?君可愛い顔してるし面倒みるよ」
「…いく…」
俺はバカだった…