約束
□第2章
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私が経営しているお団子屋『さくら』。
かぶき町のあまり目立たない所に位置するこのお店は、毎日繁盛していた。
しかし、決まってくるお客は常連さんばかりである。おじいさん、おばあさん、小さな子供連れの親などといった年齢層の客である。
それでも、私が作ったお団子を食べてもらえるなら幸せだ。口一杯に頬張るお客さんを見ると、思わずにやけてしまう。
(フフフッ)
頬を緩めながらお皿を片付けたり運んだりしていると、新しいお客様がのれんをくぐって入ってくる。
「いらっしゃいませ。」
店に入ってきた人は、メガネをかけた男の子とチャイナ服を着た女の子だった。
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