×お妙

□strawberry rain
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「御用改めである、
真選組だ!!」


敵、敵、敵

斬って、斬って、斬って

いつからか攘夷が勢力を増した

その度に彼奴は不安そうな顔をした


『土方さん』
『あ?』


きゅ、と服の裾を掴んで

その瞳が、潤んでいる気がした


『絶対に、無理しないで下さいね』
『……』
『私独り、置いてっちゃ嫌ですよ』
『……』
『待ってますから』


そして笑顔で言った


『いってらっしゃい』
<絶対、帰って来て下さいね>


「──…嘘吐き」


ぽつり呟いた言葉は雨に溶けた


strawberry rain


深紅色の が降る

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