×お妙

□隠し事
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────────…
山崎は早速調べに…
というか、一応念のために確認をしに来ていた


「あー、やっぱりそうだよなぁ」


どうすんだこれ
知ってたよ、そりゃ
でもさ、これをどう局長に言えっていうんだよ
無理だろ
局長絶対崩れるよ
副長も困るだろうし


「…うん、しょうがない」


山崎はある決意をした


「…と、言うわけです」
「え、いや、全然何にも聞いてないんだけど?」


早速山崎は近藤に報告にきた

沖田もいる(恐らく楽しむために)


「局長、結果何ですが、
局長に直接見ていただこうと思います」
「直接見る…?」
「ふーん(中々おもしれぇこと考えんじゃねぇか)」
「はい、局長はいつも通り姐さんの所へ行って、
気絶してればいいですから」
「え?それだけ?
というかお妙さん?お妙さん関係あるの?」
「それじゃ、行ってらっしゃい、局長!」
「近藤さん、幸運を祈りやすぜ」


沖田と山崎に見送られ、
近藤は軽い足取りで出ていった


「さて、山崎
俺達も行くぜェ」


─────────…


近藤は言われた通り
いつもと同じくお妙のもとへ来た


「お妙さぁ〜ん
「触んじゃねぇゴリラァァァ!!」
「グワァアっ!!」


そしていつもと同じく気を失った


─────────…


「んー…」


『っと、危ない
気絶したふりっと』


「あら、土方さん
こんにちは」
「おう
近藤さん居るか?」
「さぁ、居ませんけど?」
「…その後ろで倒れてるのは何だ?」
「粗大ごみです」
「……」


『トシが迎えに来てる…
本当にこれでいいのか?』


「お茶でも如何ですか?」
「まだ勤務中だ」
「あら、副長さんは随分と真面目なんですね
でも、ゴリラさんが目を覚ますまでよろしいじゃないですか」
「……」
「ね?」


『あのー、何かお妙さん!?優しいんだけど!!
トシに異常に優しいんだけど!!』


近藤が目を瞑っているので状況説明

お妙が土方の手を掴んで満面の笑みで
ね?と首を傾げ、

土方が頬を赤らめているところだ


「…それじゃあ、少しだけ」
「どうぞ」


『雰囲気からして、縁側に座ったのか…?』


「今年は開花が遅いですね、桜」
「そうだな
…寒かったしな」
「去年は皆でお花見しましたよね」
「したんじゃねぇ
偶然会ったんだ」
「はいはい」


クスリと可笑しそうに笑うお妙に
土方は小さく舌打ちした

しかし、別にお妙が嫌な訳ではなく、
照れ隠しだ


『あれ、トシとお妙さんってこんなに仲良かったっけ?』


「今年も桜、きっと綺麗ですよ」
「そうだな」
「今年も皆でお花見しましょうね」
「断る」
「きっと会うことになりますよ」
「…かもな」
「でもその前に、」


「二人でお花見に行きましょうね」
「ああ」
「ちょっとォォォォ!?」

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