×また子受け

□話さないとわからないこともある
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「…よし
タイもOKッス」


いつもより入念に鏡でチェックするのは来島また子

銀魂高校に通う女子高生である


「気づいてくれるッスかね〜♪」


ルンルン気分でまた子は家を出た

何故なら本日、1月8日は
また子の誕生日なのだ


「あ───…晋助様!
おはようございまッス♪」


学校にて
いつもの場所でまた子は高杉、万斉、武市に合流した

「おはようございます、また子さん」
「おはようございまッス!
万斉先輩も、おはようございまッス」
「あ、
お、おはようでござる、また子殿」
「?どうしたんスか?」
「いや、少し考え事をしていただけでござるよ」
「そうッスか?」


いつもは大体また子が万斉の姿を確認する前に声をかけてくる

また子から話し掛けたら掛けたで
抱きついてきたりと騒がしいのに…


『何だか今日は素っ気ないッスね…』


また子は少々気を落としながら


「晋助様、何か飲み物いるッスか?」
「いや」
「それじゃあマッサージするッス!」
「いや」
「そ、それじゃあ何か──…」
「いいから黙ってろ」
「あ…」


シン、と辺りが静まりかえる


「す、すみません…
あの、私、ちょっとでてきまッス!」
「…来島」
「…また子殿っ」
「また子さん…」


3人がまた子の誤解をとこうとしたとき…


「晋ちゃん!焼きそばパン買ってきたよー!!」


ガラッと戸を開いて似蔵が入って来たのと同時に

また子は部屋を出ていった


「…ハァー全く
御二人とも何をやってるのですか」
「…」
「…意識すると、うまくいかないのでござるよ」


高杉と万斉は隠していたプレゼントを見て溜め息を吐いた


「まずはまた子さんを探しましょう」

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