×また子受け

□人類皆バカップル
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「あ、来た!」
「今日も可愛いよな〜」
「綺麗な髪だ//」
「妙ちゃんと並ぶ二大アイドルだよな」
「俺は妙ちゃん派」
「俺はまた子ちゃん派」


来島また子
3Zの生徒である

綺麗な金髪、色白によく栄える桃の口に

キリッとした大きな青色の瞳

スタイルも抜群で、その容姿から
同じ3Zの志村妙と共に

魂高の二大アイドル

何て呼ばれていたりする
…本人は知らないが

そして、俺の彼女だ


「来島」
「あ、沖田!おはようッス♪」
「…お前今日スカート短くねぇかィ?」
「そんなことないッスよ?」
「……」


そんなこんなで俺は来島をデレデレ見ている奴等を
脅しながらの学校生活となる

…いや、脅しじゃねぇ
守ってるんでさァ、
あんまりに無防備なコイツを


ある日、受験の打ち上げが学校で行われることになった

その日は私服登校で、
俺は来島と行くことになった


「それじゃ、明日迎えに行くから待ってろィ」
「うん!ありがとうッス♪」


そう言って来島と別れた


───────────…


「来島ー、行くぜェ」
「あ、ごめんちょっと待って下さいッス!」


仕方なく少し待つと(といっても置いてく気ねぇけど)来島が出てきた


「ごめんッス!」
「おせぇ…」


悪態の1つでも吐いてやろうと振り返ると
思わず言葉を詰まらせた


「沖田?」
「…何でィ、その格好」
「え…へ、変ッスか…?」


薄い桜色のシフォンのワンピース
…丈がすげぇみじけぇ
胸元も開きすぎ

すらりと細い生足を目で追うと
リボンがついた白のピンヒールが

足の長さを際立たせる

そして
白いふんわりしたポンチョを羽織い、


クリーム色のバッグを持って髪も緩いカールがかかっている

メイクがより顔立ちのよさを引き立て、
薄い桃色のふっくらした唇が…


「…た、沖田ってば!!」
「着替えろ」
「へ?」
「その格好は駄目だ、着替えろィ」
「え!?」


強制的に着替えさせた
あんな格好で行かせたら野郎共が…

まぁ、近付かせねぇが
俺の理性もヤバい

何だアレは、天使かィ?


「沖田、これでどうッスか…?」


ポンチョを脱ぎ、
さっきのキャミワンピにグレーのニットを着て

その肩と鎖骨がエロ…


「駄目だ、着替えろィ」
「えぇっ!?」
「……」
「…わ、わかったッス」


今のも駄目だろ、今のも

だってグレーのニットとワンピースの肩紐から覗く
肩と鎖骨…

それにあの金髪、
ふっくらした唇

小悪魔かィ、アイツァ


「こ、これでどうッスか?」
「……」


白いシフォンのブラウスに
黒と白とグレーのチェックのミニスカート

ふあふあした飾りのついたショートブーツがよく似合う


「…駄目だ」
「え…」


ナニコレ、天女?
駄目に決まってるだろ

理性のテロリストかお前は


「わかった、俺が選んでやらァ」
「へ?」
「邪魔するぜェ」
「ちょ、沖田!」


時間はまだある

来島の部屋に行くと沢山の服が散らばっていた


「これとこれと…」
「お、沖田」
「あとは…」


出来るだけダサい組み合わせにした

そして露出を抑えた
これでどうだ


「…これッスか?」


着替え終わった来島が出てくる
駄目だ、可愛い
どっかの姫みてぇだ


「こっち、それとこれ」


次に着替えた来島
何コイツ……


「……」
「ぉ、沖田…?」
「…駄目だ」
「ぇ…」
「はぁ…」
「ご…ごめん…
私、センス無いし似合わな…」
「駄目だ、何着ても可愛い」
「ふぇ?」
「何でも似合いすぎるんだよお前
何、他の野郎誘惑してぇのかィ?
それとも襲われてぇのかィ?俺に」
「え、や、へ?」


あー、可愛い
駄目だ、他の野郎に見せんのもったいねぇ


「家でヤる?いや、でも見せびらかしてェ…
いやでも…」
「沖田?」
「好きな服着ろィ
出かけるぞ」
「え?あ、学校!」
「ちげぇ」
「え?じゃあ、どこッスか?」
「さァねィ…

お前は俺のだって、見せびらかせてェ」
「えっ…////」


もちろん夜は美味しく…


人類皆バカップル
(いや、実際可愛いんだから仕方ない)



「ってことで打ち上げ行けなかったんでさァ」
「…ああそう」


バカップルが、と言うに言えない土方であった


おわり

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