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□あの頃を思い出すと…
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Side Mayu
「麻友」
「え?えっと…はいっ///」
ソファでくつろぐ麻里子様の横に座ると
名前を呼ばれて片手を差し出されるから
麻里子様の手の平に右手を重ねてみた
「いや、お手じゃなくて;
携帯見せな?」
「あっ;はいっ///」
「なに麻友、今回は素直じゃん?」
「だってやましいことなんてないですもん♪」
「ほんとー?
また篠田に内緒でゆきりんと
2人でごはん行ったりしてない?」
「してないですよぉ;
お仕置きこわいですもんっ///」
「それならいいけど…見るよ?」
そう言って私の携帯の
ロックを解除する麻里子様
やましいことなんてないから
抜き打ちチェックでも絶対大丈夫!
ちょっと危ないメールと着信履歴は
その場で逐一、消去してるしね///;
「うん…特に問題ないみたいだね」
「そうですよっ♪
だって麻里子様しか
見えてないですもん///」
「ん、えらいえらい」
「えへへ///」
携帯に視線を落としたまま
片手間に頭を撫でてもらえた///
「じゃあ、あとはここだけで終わりね」
「えっ……;」