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□いつもと違う君だったから
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僕のお姫様はいつだってーーーー



「秋山さーん、まだですかー?」
そう電話越しに急かされる秋山は未だに事務所

『ちょいとお待ち下さいよ、お嬢様〜。久々だから、さ。』

なにをもたついているかというと
いつもとは違うシックなスーツにネクタイ。
そんなに正装してどこに行くかと?

俺のお姫様が知り合いに年内予約ギッシリのレストランの招待券を譲ってもらったらしい。
俺はあんまり興味ない。
愛する彼女の頼みだから★

どうもお値段がそこそこするらしくそれなりの服装でなけりゃダメらしい。
お堅いスーツなんて銀行員時代以来だからなんだかしっくりこない。

『…よし、できたよー、どこ?』
「事務所の真下ですっ!」

あぁ、そこまで来てたんだ
苦笑いで電話を切った

『いや〜、ネクタイってこんな難しかったかな〜(笑)』
頭をかきながら階段を降りきった秋山

言葉を失った。

いつもは流行り物だがどちらかというとカジュアルな服ばかりを着ている柚

足なんて夏場もあまり見せない
綺麗なのにもったいないといつも言っている

今日は違った

シンプルな黒のドレス
何の飾りもない
でも胸元ががっつり開き
ロングだがスリットが深く入っている
色白で華奢な柚には余計な飾りなんていらない

「もー、練習しといてよねw」

「秋山さん??」

思わずフリーズ状態の秋山に不思議がる柚


『あのさ、柚ちゃん』
「はい?」
『今日、キャンセルできない?』
「はっ?!」
『もう……全部キミの責任だからね』

状況が理解できない柚の手を強く引き寄せ裏路地で深いキスをした

「んっ////あ、きやまさんっ///」




僕のお姫様はいつだって

僕の胸ん中をかき回す

そんな対処法、身につけてないよ?

対処なんて別に、
いらないけどね

素直な気持ち、そのままにーーーー

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