どりーむ(短編)
□隣のアイツ
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りるみ「いってきまーす。」
誰もいない家から出て学校に向かう。
両親は仕事で忙しくほとんど帰ってこない。
学校に言っても誰と話すわけでもなく
ただ授業を聞いて帰るだけ。
これが私のいつもの生活…だった。
あいつに話しかけられるまでは。
高尾「りるみちゃんー?だよね??」
りるみ「そうだけど、何?」
高尾「俺、教科書わすれちゃってさー見せてくんない?」
りるみ「はい、これ。私使わないからどーぞ。」
わたしは自分の教科書を彼にポイっと投げた。
高尾「え、ちょ。りるみちゃんは見ないの?
てか同じクラスなのに俺ら喋ったことなくねー?
俺は高尾和成!!よろしくでっす☆」
…なにこいつ。めんどくさッ←
りるみ「わたしは教科書見なくて大丈夫だから」
高尾和成…。
テンション高いし、馴れ馴れしいし。
関わりたくない人NO,1だわ。
(高尾side)
いやー今日も朝練キツすぎっしょwww
1時間目はえーっと…
数学かーだりー。
え、てか俺教科書持ってないんだけど!?
となりの子に見せてもらおーっと。
高尾「りるみちゃんー?だよね??」
りるみ「そうだけど、何?」
高尾「俺、教科書わすれちゃってさー見せてくんない?」
りるみ「はい、これ。私使わないからどーぞ。」
…。えwwwwなにのそ反応(・∀・)
冷たすぎるっしょ!!wwwww
ツンデレ?←
俺だって結構モテる方なのになー。
なんか燃えてきっちゃたよー俺。
次の日も次の日も
高尾和成とか言う奴は私に
話しかけてきた。
とぎどき緑間真太郎とかいう奴も
一緒に来る。
高尾「ねぇ!!今度試合見に来てよ!!」
りるみ「あー、うん。」
いつものようにサラッと聞き流す。
高尾「マジ!?やった!!約束だからな!!
今度の日曜日だかんなー!!」
…。ん?あれ??なんかコレほんとに行かなきゃ
いけない感じのヤツ?
めんどくさ←
(日曜日)
断る理由が見つからなくて
結局試合を見に来てしまった。
試合が始まる直前
高尾と目があった気がする。
…ん?
口パクでなんか言ってる?
ちゃんと…み…てろ…よ?
《ちゃんと見てろよ。》
ってどんだけ上から目線だバカ←
言われなくてもちゃんと見ますよ
そんなことを思っていた私だったが
試合が始まってからすぐに
高尾から目が離せなくなってしまった。
アイツ…あんなにバスケ上手かったんだ。
試合が終わって帰ってる途中
わたしは不思議な気持ちでいっぱいだった。
バスケしてる時はかっこいいんだなぁ。
高尾「りるみちゃーん」
振り返ると、走ってきたのか肩で息をしている
高尾がいた。
高尾「帰んの速えーよ!!ww
今日どうだった?結構、活躍したんどけど!!
もしかして俺に惚れちゃったり〜??ww」
りるみ「惚れた…」
高尾「え??///」
りるみ「え??」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
まさかの声に出てたパターンかコレ??←
りるみ「え、え、あの、その、ちがッ///」
チュッ
高尾「隙ありすぎなんだよ///
やっと惚れてくれた。」
りるみ「バーカ///」
End