*poem*

□初冬
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この虚無感を
再び
堪能したのは

懐かしい
感覚が
しました。

過去を振り返り
寒さに
震えてれば
良いだけの
日々。

涙も出ないと
嘆いていれば
良い
自己満足だけの
日々。


夜風を感じ
歩いてみました。

人の視線を
気にして
歩いてみました。

朝の、
射す様な
冷たさを
この

…歓楽街で。

確かだったのは
貴方が消えた事実。

不確かだったのは
貴方の愛で
夢を見られた
二ヶ月間。

例え
今此処で、
あたしが
朽ち果てても

涙は
土に
染み込み

やがて
乾くのでしょう。

例えあたしが
朽ち果てたとしても

時間が
全てを
攫ってゆくでしょう。

だから
数年後には
あたしの顔さえ
浮かばなく成って居るわ。


あたしの記憶から
逝って仕舞った人の
記憶が
…抜け落ちているように。

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