*poem*

□弱い鎧
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陽に透ける
金の髪

憬れ続けたものは
あたしの世界を
壊した

紫の煙を
巻いて

夜空に
消えた
想い

口に残る
苦さに
酔い痴れた

空虚な
青春の日々

全て不可抗力だと
勘違いしていた

縛られた想いに
締め付けられても
額を地面に
擦り付けながら

夢を見た


嘘と
現実に
汚れた躯を
晒すのが

どんな事よりも
痛かったよ



居たい想いを
断ち切られても
終わり続ける
不条理に
負けを
許されなくて

あたしを刺すのは
いつだって
都会の寒空で

あたしを挿すのは
いつだって
貴方達だった

小さな躯は
砕けない

耐えてしまう
弱さを
持ち続けて
仕舞うから

繋ぎ留める
方法は
要らない


だって

あたしは
永遠に

あたしの
侭だから

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