*poem*

□花火
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夜空に散る
光と音が

あたしだけの為に
鳴り響き
色彩を
放っているかの様な
感覚

綺麗な華は
儚く散り、

煙たがられる
灰と成って
堕ちる様が

あたし自身を
表現している様で

泣きそうに成る


絡み付く色目を
自分から望み
…咥えた

塩辛さが
喉をつく感覚さえ
不快に感じず

麻痺している筈
だったのに

こんなにも
欲している

認めて貰いたいのは
こんなものじゃない
それでも一つでも
自分の価値を…位置を
認識していたくて

極めたものは
それだけだった

凍り付く愛さえ
信じた
…あたし

呆れられた自分を
自分が一番
見捨てたかった

出来るものならば
あたしが
あたしを
捨て去って
やりたかった

今年こそは
夏の空気に
勝負を挑もう

絶対に
負ける事はない

貴方と
眺める事が出来る

今なら

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