Short story novel

□甘いみるくてぃ
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一時期ハマっていたんだよなー…
セトが風呂入っている時に、作ろう。

俺は早速作業に移った。


「ふーっ…スッキリー…」
セトが頭からタオルを垂らして、風呂場から出てくる。

「セト…!あの、ちょっとここに座っとってくれないか…?」
ソファーを指差す。

「ん?いいっすよ?」
少し不安そうな顔をするセト。

大丈夫だ、安心しろ…変な事じゃないし…。
そそくさ、キッチンに戻りセトが風呂中に準備した物をとり、セトが待つ場所へ。

カチャンとテーブルの上に、一つのティーカップを置く。
甘い香りが漂う。

そう、俺がセトの為に作ったのは特性ミルクティー。
疲れた時には、これだ。

「どうぞ、召し上がれ。」
少し上から目線口調で言った。

するとセトは
「ありがとうごさいますっす」
と笑った。

セトと向かい合って、俺は座る。

セトが一口ミルクティーを飲む。
無駄に緊張する…。

「どうだ…?」
恐る恐る、セトに問い掛ける。
作っても、合わなければ意味がない。

「…お、美味しいっす!」
お、よかった。

安心したところで、視線を携帯に落とす。

「これ、何入れてるんすか…?」
興味津々で聞いてきた。
しかし俺は目線を変えず。

「俺の愛情…。」

夜中のテンション。

数秒たっても、無反応で「これはマズイ!」と思って。

「あっ、や…セト冗談…ごめ…」
ふとセトを見て見ると

俺を見つめて、赤くなっていた。
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