Short story novel

□甘いみるくてぃ
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その日は、嫌々アジトにお泊まりであり、皆が寝息をついたころでも、俺は起きていた…いや、寝れない。

完璧な夜型の原因でもあるが…

体内時計絶対、狂ったな…
薄々そう思っていた。

俺はソファーにどっかり座り、携帯をいじっていた。
携帯画面右上を見ると、時刻は午前3時前。

う…ん。何か誰か…足りない。

ふと考え込んだその時。

ガチャリ
玄関から、鍵が開く音がした。

えぇぇえぇ!!!?こ、ここんな時間に!!!??
ふ、不審者…!?

俺は何も出来ず、ただギュッと瞼を閉じ、体を守る体制になる。

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいご…
「あれ?シンタローさん?」
聞き覚えのある、温かい声が耳に入る。

「あっ…れ?セト…?」
…今の見られてたかなー…うん。見てたよな…。

「ははは…バイトやっと終わってめっちゃ疲れたっすー…」
こんな時間まで、バイトねぇ…。

「あ、何でシンタローさんいるんすか?」
不思議そうな表情に変わる。

「泣く泣く皆でお泊まりってさ、全然寝れなくてよ…」
俺は頭を掻いた。

「そうなんっすか〜にぎやかっすね〜あ、風呂に入って来るっすね」
セトは自分の部屋に向かった。

…にしてもアイツ…すげぇな。ここの大黒柱だわ…。
俺には不可能なのにな…年下に負けるとか…

負け犬上等…!!

あ、そうだ。
たまには、俺も何かしないとな…

ソファーから、立ち上がりキッチンに向かった。
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