テニス始めました
□No.6
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今日は母方の従兄弟に会うために大阪に来ている。
「やっと着いたか」
「結構かかっちゃったわね…」
チャイムを鳴らせばバタバタという音がして、数秒後ドアが開いた。
「久しぐぇ!?」
挨拶の途中でいきなり突進してきたこいつをなんとか受け止める。
ちなみに荷物は念のため父さんに押し付け…ゲフンゲフン、持ってもらっていた。
「来るん…遅いわ」
「これでも急いだんだぜ? 光」
そう、俺に顔を擦り寄せて来るのはあの財前光だ。
頭を撫でてやると上を向いてニヘッと笑う光に思わず悶える。
ちょっ、可愛過ぎるだろ!
てか、ずっと思ってたけどキャラ違うくね!?
あれか?
まだ反抗期じゃないのか?
「光! 紅蓮ちゃんを放したりぃ!」
「嫌や」
「お久し振りです。
俺は大丈夫っスよ」
光が出て来てすぐ母さんの姉美優さんが出て来た。