恋模様
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全中が迫ってきている夏真っ盛り。
パタパタと制服を仰ぎながら校舎を一人歩いていた時のこと。
とある女子の会話が、私の思考を止まらせた。
「え…赤司君に告白したの!?」
「う、うん」
!!
足が止まってしまった。
同級生の女の子二人が、階段の陰で話してる。
赤司君…いつの間に…
「それでそれで?返事は?」
「まだ…。でも多分…オッケーだと思う。考えるって、笑ってくれたし」
「マジで!?」
オッケー?
赤司君、オッケーしたの?
あぁ、違うまだか。
今日あたりするのかな。
ちょっと聞いてないよ赤司君。
返事してから教えてくれるつもり?
わーなんだろう…
なんだろう…
こんなに落ち着かないの初めてだ…。