恋模様2

□36
1ページ/5ページ


本格的に授業が始まって早々、危機感を覚えた。
何これやばい。

授業めちゃくちゃ難しい!!

レベルが違いすぎる。このままじゃ私、きっと生き残れない。
落第まっしぐらだよ!
始まってまだ間もないのにこの状態は由々しき事態だ。
でも逆を言えば、間もない今ならまだ間に合うはず。

そう感じて親に相談を持ち掛けたのは、ついこの間の話。


そして今日も私の頭は悲鳴を上げた。
午前の授業が終了して、ながーいため息をつきながら両手に顔を落とした。
そんな私の様子に、赤司君がどうしたのかと尋ねてくる。
私は両手の中で声をくぐもらせながら返事をした。


「ううん、なんでもない」

「という様には見えないけど」

「ちょっと疲れました」

「まぁ、慣れない環境だしね。…ほら、食堂に行くよ」

「うん」


ご飯を食べて元気を出せ。って、赤司君は言ってくれてるんだと思う。
私はゆっくり席を立ち、赤司君と食堂へ向かった。



 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ