恋模様2
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本格的に授業が始まって早々、危機感を覚えた。
何これやばい。
授業めちゃくちゃ難しい!!
レベルが違いすぎる。このままじゃ私、きっと生き残れない。
落第まっしぐらだよ!
始まってまだ間もないのにこの状態は由々しき事態だ。
でも逆を言えば、間もない今ならまだ間に合うはず。
そう感じて親に相談を持ち掛けたのは、ついこの間の話。
そして今日も私の頭は悲鳴を上げた。
午前の授業が終了して、ながーいため息をつきながら両手に顔を落とした。
そんな私の様子に、赤司君がどうしたのかと尋ねてくる。
私は両手の中で声をくぐもらせながら返事をした。
「ううん、なんでもない」
「という様には見えないけど」
「ちょっと疲れました」
「まぁ、慣れない環境だしね。…ほら、食堂に行くよ」
「うん」
ご飯を食べて元気を出せ。って、赤司君は言ってくれてるんだと思う。
私はゆっくり席を立ち、赤司君と食堂へ向かった。