アオハルデイズ

□ナンパ再リベンジ
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葵と黄瀬が付き合うことになってしばらく。二学期も始まったころのこと。

今までもメールはしてたし、手も繋いだりしてたし、お互い好きだったし、何か変わるものかと思っていた葵は、全然違うな。と実感していた。


自分の中にあったわだかまりみたいなものが取れてスッキリした。
短くとも、電話が頻繁になった。
見てないところで抱きつかれたり、キスをされたり。


幸男には、葵から話した。


『幸兄、黄瀬君と付き合うことになった』


そうあっさりと。
幸男は頭をガシガシかいて、まぁ上手くやれ。と葵の頭をポンポンした。
黄瀬には当然、泣かすなよと釘を刺したが。


一方の黄瀬も、ようやく触れることができた葵に、心は浮き足立っていた。

しかしそれも数日の間だけ。
確かにスキンシップは以前より増えたし、距離は格段に近くなった。

が、葵の態度があまりにもいつも通り。

バスケ部をたずねてきたかと思うと、用事のある幸男に一目散でそれが済めば、黄瀬とは目も合わせず立ち去ろうとする。

や、確かに幸男にしか用はないんだろうが、ちょっと寂しい。
葵に言わせれば、だって用ないし。なんだろうが、ちょっと悲しい。

 
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