アオハルデイズ

□二人のキモチ
1ページ/5ページ


笠松葵

俺の彼女。もとい、自慢の彼女。

容姿端麗、その姿に一目惚れ。
クラス遠いし放課後は部活だし、接点は全くないように思われてるけど、ちゃんと付き合ってます。


彼女は物静かな印象を受けるから地味かと言ったら、そうじゃない。
清閑でおとなしいタイプなのは確かだけど、話してみれば明るくて楽しい。

案外誰とでも気兼ねなく話せちゃう子だし、事実葵ちゃんは、クラスでも楽しそうに友達の輪の中で喋ってたりする。


クールだしサバサバしてるし、周りからはよく本当に付き合ってるの?とか言われるけど、これはこれで上手くやってる。
…まぁ、ナイショの範囲でだけどさ。

なんたって葵ちゃん、誰も知らないだろうけど、冷たいかと思いきや二人きりになるといきなりドキドキするようなこと言ってくる。
しかも笑った顔がめちゃくちゃ可愛い。
天然のツンデレ。

そんな葵ちゃんが床の中では狂ったように喘ぎ悶えるから、もう思い出しただけで下半身がヤバい。
俺しかその姿を知らないのがまたいい。


けど困ったことに、この子は自分の魅力をちっとも分かっちゃいない。

校内でも指折りの可愛さ。
私服姿も飾りすぎず地味すぎず、自分の体形に合わせてとてもセンスがいい。

そして気配り上手の料理上手。本人曰くお菓子作り派で料理は別に、らしいけど十分に美味しい。

華奢で、可憐で、守ってあげたいオーラ全開。


こんな女子力の高い葵ちゃんを、男達が放っておくワケがない。
葵ちゃんを遠巻きに見つめる男子が何人いることやら。
もう俺毎日ヒヤヒヤ。葵ちゃんって無防備なのかそうじゃないのか。

付き合ってること隠してるから余計に男子も寄ってくし。
かと言って葵ちゃんに俺以外の彼氏が出来たって思われるのもヤダし。

自身は持ち前のガードの固さで寄って来る男を跳ね除けちゃいるけど、本人自覚がないので自分を過小評価。結果無防備。
話しかけてくる男が自分に気があるとは夢にも思ってないんだろう。


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ