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□花宮withクール系女子
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猫被りもいい加減にしろってくらい、花宮はいい子ちゃんやってる。俺みたいに四六時中ガム噛んで、ぼっさぼさの髪の毛して遅刻するなんてこと、あいつは絶対しない。うるせぇだの何だの悪態をつく口は、ここには存在しない。部活とかプライベートん時  遊んでる時とかね。あいつだって俺の誘いには付き合うんだよ  なんかは、それはそれは楽しそうにザキとかいじりまくってる。
先生にだってキャラを変えて話す。女子にだってそうだから、モテるモテる。チョコ好きにはたまんないね。
そんな花宮君、今日のミッションは麻野さんに学級委員をやってくれないか頼むこと!
「おはよう、麻野さん」
「……何」
「朝のHRで言ってたことなんだけど」
今日も絶好調みたいだ。
「学級委員を、やって欲しいんだ」
「……面倒くさい」
「確かに大変かもしれないけど、麻野さんなら出来るよ。先生も仰ってたし?」
ふと、違和感を覚えた。
大体だけど、奴の愛想笑いで普通の女子は照れる。あいつ、反応ないわ。クールだねぇ、珍しいタイプ。
「普通先生が直接来るでしょ。やだやだ、私やんないから」
「どうして?」
「男子の学級委員ってあんたでしょ。私、花宮嫌いだから」
はい、確定。麻野さんは普通の女子じゃないね。確かに眉毛は太いけど、みんな花宮のこと割りと好きっしょ。初見だわ、このタイプ。
全く新しいタイプに出会って、花宮は混乱中。
「俺?何かしたっけ?」
「その猫被ってんのがうざいの。普通に自分の素で接しない人なんかと学級委員なんてやりたくないから」
「……俺だって好きで猫被ってねぇよ、バァカ」
は?あいつ何素出してんの?馬鹿?でも、そんなことは気にする風もなく、麻野さんは一言、
「……それでいいんじゃない?」
やめてよ麻野さん、煽ったら花宮に好かれちゃうよ?花宮も「そうかよ」とか言ってるし。
「で?学級委員は?」
「気持ち悪い贔屓しないんだったらやる」
「言ったな?」
「言ったじゃん。聞いてなかったの?」
花宮が心を開いた瞬間を、俺はこっそり近くで全部聞いてた。あとで花宮のいじり要素としてとっておこうかな。
まあ、少しして二人は付き合い出すんだけど。その二人をくっつけたの、間違いなく俺だかんね?ウブ同士って、大変だよねー、ほんと。
×××
原くん視点で。原くん書きやすいし使いやすい。
クール女子ですか。私も割りとその類いに入りますね。キャラとしては宮地の暴言をソフトに盛り込んだ、サバサバしてる高尾って感じ…、って言われたことがあります。要するに誰とでも話すけど口は悪い、と言いたいんです。はい。
リクエストありがとうございました!遅くなって申し訳ないです…

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