01/19の日記

14:50
巨大な真っ黒な蛇が涎を流して頭を高くして寂しげな笑みを浮かべてた、
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山中で全身が腐り膿みを流している真っ黒な悪魔龍が現れた。ある聖者が念仏をとなえると、その悪魔は轟くような苦しみの吠声をあげてのたうち回った。すると、全身の膿みと腐肉を周りに撒き散らした。驚くことにその黒い悪魔龍はその膿みと腐肉を美味そうに食べた。悪魔龍は聖者がいること気付き、ギッーと睨み付けて聖者に襲いかかった。聖者は逃げるのでもなく祈りに集中した。今にも聖者を飲み込もうとしたその瞬間、欲望と殺意に満ちた悪魔龍は、瞬間的に小さな汚い蜥蜴となった。蜥蜴には目がない、口は裂けて、内臓が外にはみ出していた。聖者はその蜥蜴をじっと見つめた。すると、前世は人間であったのだ。聖者が霊視すると、その人間は生前人間の心は微塵も持たず、金銭と色欲と殺意に飢えた残忍な人間であったのだ。聖者は、この蜥蜴が単なる昆虫であれば死ねば終わるのだが、人でなしの人間が罪の報酬としてこの死ぬに死ねない化け物の蜥蜴になっていることを哀れんだ。罪を犯した宿命から逃げることは出来ないのだ。聖者は引導を授けても受け付けない。それほど罪は重いのだ。こんな状態で千年万年苦しみ悶えながら膿みと腐肉を食べながら地獄の苦界を経ないと救われないのだ。心から哀れんだ。
「聖者の経験から」

こんな気持ち悪い人間は現実にいるものだ。心が無い人間が。

霊能者の話である。

『高野聖』より恐ろしく身震いする内容である。

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