アス×キラ
□KISS
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《じゃあ、チューしよっか?》
なんなんだよお前は突然……。
相変わらず自由だ。
目の前の幼なじみを溺愛して止まない自覚はあるが、こいつの感覚には時折ついていけない。
《…したくないの?》
俺が言いたいのはそーゆう事じゃなくてだな。
ああああああもう面倒臭いヤツなんだから。
《なら、もういいもん》
とか、唇尖らせてスネたりするか?20歳にもなった男が?!
…まぁ、20歳にも見えなきゃ男にも見えないんだが。
まいった。
そんな風に可愛く睨まれたら、もうお手上げするしかないんだけど?
《もう二度とチューさせてあげないから…》
おっと、それは困るな。
わかったわかった、俺が悪かったよ。
家に仕事の書類を広げたのが運の尽き。
お前、放って置かれて寂しかったんだろ?
ごめん…。
機嫌なおしてよ。
とびきりのキスをお前だけに贈るから。
◆fin◆