-Z.A.F.T. RED'S-
□言霊チャレンジャー
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「キラ、“ナチュラル”って10回言ってみて?」
「え?何それ?なんかのゲーム?アスランてば、すぐ僕を実験台にするんだから」
「いいから10回!早く言えって」
「別にいいけど…
ナチュラル・ナチュラル・ナチュリャル……あれっ…?」
ガクリ
「―――――お前に試した俺が悪かった」
「何その言い方!もっぺんチャレンジさせてよ!」
「はぁ?…いいけどどうせまたカミカミになるんじゃないのか?」
「キミってほんっと一言多いよね…。まぁいいや、いくよ?」
「はいはい」
「―――ナチュレル!……あ……」
「はー……っ
(深い溜め息)キラ…?」
「…っ…!じゃあキミはちゃんと10回言える訳?」
「当然だろ?たいしてややこしい言葉って訳じゃあないんだから」
「じゃあやってみてよ!」
「わかったわかった。いくぞ?ナチュラル・ナチュラル(中略)ナチュラル!…言ったぞ?」
(淀む事なき立て板に水)
「う〜〜〜…悔しいー!もう1回挑戦させてよ!」
むきになっちゃって。
負けず嫌いっぷりは半端ない。
まったく…すぐ熱くなるんだから。
「やめとけって、そのうち本当に舌を噛むぞ?」
「いくよっ!」
ヒトの話なんかこれっぽっちも聞かないんだからキラは。
「どーぞ」
「ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラル・ナチュラルっ!」
「俺の名前は?」
「アチュラン!!」(即答)
「…お前、やっぱり可愛い」