BLEACH

□一人じゃない  日番谷→一護
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突然ですが、黒崎一護が小さくなりました。
原因は聞かなくても判るだろう。
あの悪鬼の巣窟、技術開発局の仕業だ。
黒崎の幼少の姿を見たいが為に、アホ共が技術開発局に依頼したらしい。



「はぁ・・・。」



俺は今目の前で松本と戯れている、黒崎を見て思わず溜め息を着いた。
黒崎と想いが通じて恋人になってまだ2週間しか経ってないのにこの仕打ちはどうしたものか・・・。
松本も俺を気遣ってか、率先して黒崎の面倒を見ている。
まぁ、松本だけじゃなく雛森や朽木もいるんだがな。



「でも子供の頃の黒崎ってよく笑うんですね。」



「ねぇ。フニャフニャしてる。」



「昔はよく笑いよく泣いていたそうです。」



三人が話に花を咲かせていると、急に黒崎が大人しくなった。
俺はどうしたのかと近づくと、黒崎が泣きそうになっていた。



「お母さんは?どこ?」



黒崎は必死にそれだけ紡ぐと、堰を切ったように泣き始めた。



「お母さぁん・・・。」



俺が急な事態に戸惑っていると、朽木が何の躊躇いもなく、黒崎を抱きしめた。



「泣くな、一護。お前が母を死に追いやったのではない。事故なのだ。泣くな、一護!」




結局黒崎が泣き止むまで、朽木は黒崎を抱きしめていた。

何があって、どうして黒崎が泣き出したかは判らないが、それが今も黒崎の心を追いつめているのだろう。

泣くな、黒崎。
お前が俺を信用して話してくれるまで俺は幾らでも待つ。
だがそれまで一人で泣いたりするなよ。
俺が支えてやるから。
だから、泣くな、一護――。




    <END>

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