【ノーマル券の上手な利用法】

<1>何カ国もまわるなら、「ノーマル券」が得!

 「エッ、ノーマル・チケットってそんなこともできるんですか!」と海外旅行のベテランが驚く程、普通航空券を使いこなしている人はきわめてマレ。

<2>ある程度寄り道可能。途中降機も自由

 国際航空運賃の仕組みはユニークで、同一目的地同一運賃制をとっている。たとえばヨーロッパへ行く場合、南まわり・北まわり・モスクワまわり・全て同じ40万5400円(片道)、71万3300円(往復)である。また、目的地まで直行しても、途中数ヵ所でストップオーバー(途中降機)しても運賃は変わらない。多少、遠まわりして目的地へ向かっても構わないが、ただし、アメリカへ行くのにオーストラリアへ寄ってからなんてわけにはいかない。割増運賃なしで行けるのは、直行距離の20%増しまで。
この数値をMPM(マクシマム・マイレッジ)といい、MPM内なら迂回もストップオーバーも1年間思いのままできる。
 東京〜ロンドンの片道運賃は40万5400円(日本発)だが、MPMは北まわり・モスクワまわり・南まわりのいずれかで異なり、南まわりの場合は9921(マイル)。東京〜台北〜香港〜バンコク〜ラング−ン〜ダッカ〜カルカッタ〜カトマンズ〜デリーラホール〜テヘラン〜イスタンブール〜アテネ〜ローマ〜ジュネーブ〜パリ〜ロンドンとすると、9917(マイル)となり、MPMを4マイル残すだけの無駄のないルーティング。アジア、中東、ヨーロッパの15の国々を1年間好きなだけ旅行できる。

<3>追加運賃を払えば大迂回も思いのまま

MPMをオーバーしても、MPMの25%増し(直行の50%増し)までは5〜25%の追加運賃を払うだけでよい。
 この制度はNZへ行くのにハワイやタヒチ、フィジーに寄るような大迂回にも利用できる。東京〜オークランドのMPMは7916、東京〜ホノルル〜タヒチ〜フィジー〜オークランドをまわると、9865マイルとなり、MPMを20〜25%オーバー。オークランド→東京の片道は14万1400円だから、25%増の3万5400円をプラスし、計17万6800円でフィジーやタヒチ、ハワイへも行けることになる。東京→オークランドは東京→香港の片道格安券を買い、香港で香港〜マニラ〜バリ島〜シドニー〜オークランドなどの普通航空券を購入すればよい。

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