神様はじめました
□神様、遊園地にでかける
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「あれ、朔羅様、今日は何処かに出かけるんですか?」
『巴衛が遊園地に連れて行ってくれるんです(微笑)』
「今日は珍しく髪をあげてるんですね。」
『はい、今日はそんな気分なので!』
準備が大体出来たので巴衛の部屋に行くと巴衛は着替え途中だったようで…
『っ!//ご、ごめんなさいっ//』
「何を恥ずかしがっている。俺とお前の仲だろう?(妖笑)」
寝間着を脱ぎかけてる所でした//
私は咄嗟に後ろを向きました。
『恥ずかしいものは恥ずかしいんですっ//』
「ん?お前、今日は髪あげてるんだな」
『あぁ、はい。今日はそんな気分なんです。』
「少しそのままでいろ。動くなよ?」
『?はい』
すると髪をいじっているようで
しゃらん、と綺麗な音がなりました。
「よし。もういいぞ」
『?』
何をしたのか分からずそっと髪を触るとまた何かがしゃらん、となりました。
『かんざし、ですか?』
「あぁ、とても似合っている(微笑)」
『…、///
あ、ありがとうございます、巴衛(微笑)』
「っ、/////」
そしてやってきました、遊園地です…!
『とても久しぶり来ました…!』
「あれが観覧車ってやつか…
ただ回ってるだけで何が面白いのだ?」
『観覧車から見る夜景はとっても綺麗なんですよ!
それに…観覧車の頂上でキスをすればそのふたりは永遠に結ばれる、とか
幸せになれるっていう言い伝えがあるんですよ?』
「ほう?じゃあキスがしたいってことか?(妖笑)」
『ちが…っくないですけど…っ!///』
「あの〜、すみません」
私達が話していると女の子が話しかけてきました。
その後ろにも女の子や男の子の列が…?
「1枚撮らせていただいてもいいですか?
ブログに乗せてもよろしくて?」
「和服カップル〜vV」
『すみません、私達そういうのはお断りしているんです(微笑)』
「はははいぃ、すみませんでした/////」
「「「「//////」」」」
『?』
「(ム…)朔羅、行くぞ。」
『え、あぁ、はい。それでは失礼しますね。』
手を引かれて歩き出したので私は振り向き、
後ろにいた女性や男性に会釈をしてそこから離れました。
『巴衛?どうしたんですか?』
あの後、近くで飲み物を買い、席が開いていたので座っています。
「あまり俺以外の奴に笑うな」
『ですが巴衛だって私以外の女の子などに微笑んでます…』
「俺はお前以外の人間の女子という女子は全て専門外だ。」
『じゃあ、男の子には…』
「もってのほかだ。お前というやつは…
そんなに俺が信用できんか?」
そう言った巴衛のの表情はとても悲しそうでした…
『う…っそんなことありませんが…
ですが巴衛だって昔は…』
一生を添い遂げたいと思うほどの女性がいたんですし…
という言葉は音にせずに飲み込みました。
巴衛は桜月さんの事を忘れていると言いました。
きっとそれには何か事情があるんでしょうし…
覚えていては不都合があったってことでしょうから
あまり話に出して巴衛に思い出させて何かあったら嫌ですから…
『…いえ、何でもありません。』
「?朔羅、」
『はい?』
「近くで人間の悲鳴が聞こえるのだが…」
『人間の悲鳴…?』
それならきっと…
「なんだあれは…!?」
巴衛が言っていたジェットコースターの近くに行ってみれば巴衛はとても驚いていました。
『あれは絶叫系というもののなかのジェットコースターというんです』
「面白い。乗らないか、朔羅?」
此方に振り向き、そう言った巴衛はとても興味津津、という表情をしていました。
ジェットコースターに乗っている時の巴衛はとても楽しそうで…
私はそんな巴衛の様子を見てとても嬉しかったです。
「朔羅、」
『はい?』
「櫛が乱れているぞ。」
『ええ?目立ちますか…?』
「さっきの風に煽られたのだ。俺が…直しても良いか?」
『勿論です!お願いします(微笑)』
「っ////すぐすむ。」
しばらくすると乱れていた髪は元通りになっていました。
元通り、というよりも私がやるよりも形が整っていて綺麗になっていました。
『わぁ…!凄いです…!』
「何度見てもやはり良く似合っている。」
『あ…かんざしですか?
ありがとうございます。大切にしますね(微笑)』
「あぁ…///」
『ナゲット、ひとつ下さい。』
「あら、さっき着物の彼氏と一緒だった子よね?
綺麗な和服カップルがいるって女の子たちが騒いでたわよ?ふふふ…
彼氏のつまようじつけとくわね?」
『あ、ありがとうございます//』
「いつまでも仲良くね?」
『はい…!///』
本当に…いつまでも一緒に入れたらいいのに…
両手にお茶とナゲットを持ち、巴衛のいるベンチへと行ったのですが…
そこには…
女の子の髪の毛を優しく掬っている巴衛が居ました…――