神様はじめました

□神様、ねらわれる
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新学期が始まって以来初めての登校なので少し不安でしたが
何度かしゃべったことのあるあみさんとケイさんが

話しかけてくれたのでその不安もなくなりました





「あれ、朔羅。バンダナ如何したの?」



「イメチェン?似会ってるよ!」



『本当ですか?嬉しいです(微笑)』






笑顔でそういうと周りの子たちが鼻血を出してしまいました。





『ええっ!?み、みなさん、大丈夫ですか…っ?』



「相変わらずねぇ、この子は」



「だねぇ」



『っ?』





私達が話しているとドアが開き、スモークが流れて?きました。

誰だろうと、疑問に思いドアにあっている人をじ…と見ていると
その人と目が合ってしまいました。


すると周りの女の子たちが目が合った、と目がハートになっていました。
その中にはあみさんたちも…;

そんなに有名な方なんでしょうか…?


私がそんなことを考えているうちに彼は目の前まで来ていて…





『あ、の…?』



「綺麗な子猫ちゃんだ…。

だけど、ここは俺の席だ。退け。」





その声にはいら立ちや怒りなどが混ざっていて…





『(ビクッ…す、すみません

新学期、初めての登校なので席が分からなくて…


すみませんでしたっ』





私は頭を下げそのまま教室を去った。


あみさんとケイさんたち私を呼ぶ声が聞こえましたが
振り返ることはできませんでした。











「あの子誰だっけ?」



「忘れたの?姫神朔羅さんよ!」



「あぁ!学校1美人って言われてる人?」



「そうそう!でも確かに美人よねぇ…」



「彼氏とかの噂も聞かないし…

そこらへん気になるなぁ」



「確かに!」





教室ではそんな会話がされていたとか…














朔羅のいる女子トイレ…――






『…っ(涙目』



「朔羅?泣いているのか…?」



『っ!巴衛…!』





――…ぎゅ…っ





「朔羅っ?如何したのだ。」





私がいきなり巴衛に抱きついたので
巴衛は大分戸惑っていました。





『泣いてないですし、なんでもないです…

ただ、怖かっただけです…』



「怖い…?

…怖い思いをするなら学校にいなくてもよかろう。


無理するな。社に帰ろう。」





そう言う巴衛はずっと笑顔で…





『…なんで、笑ってるんですか…

巴衛は心配、してくれないんですね…(苦笑)


授業があるので失礼します。』





私はそう言い巴衛から離れて巴衛の横を通りそこを去りました。





「トイレでしくしく泣いてたのか、可愛いな。

さっきはごめん、朔羅ちゃん。」



『別に泣いてませんっ』



「謝るよ、イラついてたんだ。

毎日学校の連中にじろじろ見物されて、
それで君に八つ当たりしてしまったわけ。


だから安心しなよ。

俺に嫌われたのかもなんて気に病まなくていいから」



『それなら私は八つ当たりされても仕方ありません。

私も(だれか分からなくて)貴方をじろじろ見てた1人ですから…


それから、貴方に嫌われようが私には関係ないのでさようなら。』





私はそう言って足早に教室に向かいました

























 



 
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