DRR1303

□ウチの猫が発情期です
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ー新宿高級マンション内

「臨也さんっ・・!アンタ俺に何してくれたんですか!?」

「何って?どうしたのさ」

正臣の云いたいことが解っているらしくクスクスと笑っている。

「これ、どうみてもアンタのせいだろ!?」

これ、とは。
人間には絶対有り得ない動物、猫の耳と尻尾だ

「あれー?紀田くん何時から猫になったのさ」

「誰のせいでこんな事になってると思ってるんですか!?どうせさっき飲ませた飲み物の中に何か入れてたんでしょう?」

正臣は相当お怒りなのか睨みながら耳と尻尾が威嚇している猫の様にピンと立っている

「怖い怖い、そんな風になりながら俺を睨まないでよ」

「誰のせいでー・・」

言い掛けた時だった
言う前に臨也が言葉を被せる

「俺のせい、だろ?」

ニヤリと口角をあげて微笑んでいる


こうなったのも数分前に遡る
あそこで不自然に思うべきだったのだ

折原臨也ー、考えが五秒ごとに変わる変な人間だ。そんな人間が俺に飲み物を買ってきた時点でー

「紀田くん仕事お疲れ様ー、飲み物買ってきたから御自由にどうぞ?」

「あ、どうも。」

トン、とコップに注がれた飲み物を机に置く音。その音に振り返り喉が乾いていた正臣はその飲み物に手を伸ばし喉に入れ潤した

味は変な味だった、甘くしかし薬のような味。最初はこういう味なんだろうなーとか思っていたけどやはりそうでは無かった。

で、仕事を開始して数分後になったら生えてきて、冒頭に戻る。

***


「そうですよ、アンタのせいです!分かってんならとっとと解毒剤?下さい」


「良いのかなあ?せーっかく可愛い猫耳が生えたのにさあ」

いつのまにか正臣の背後に回っていた臨也が正臣の尻尾に触れる

「ひぁぅっ!?」

ぴくり、と過敏な反応を示す正臣

(な、なんでこんなに感じてるんだよっ・・)

「何で、って思った?」

意地の悪い顔で臨也が正臣の華奢な腰や背筋を指でなぞる

「ひっ・・あ、どう・・して」

「どうしてー、ってそれは猫の尻尾が性感帯だからねえ」

今度は臨也の指が腰から猫耳へ移動しふにりと揉むと唇が近づき息を吹き掛けられる

「ちょ・・やめっ・・」

抵抗しようと体を動かそうとするが
体が火照り動くと臨也の服と皮膚が擦れ体が感じてしまうのだ

そんな正臣を見て臨也のとどめの一言

「嗚呼、もうひとつの理由は先程キミが飲んだやつに媚薬も混ぜたから、かな」

にこり、と意地悪な表情から一変し何時もの笑顔を見せる臨也


「さあて、このまま本当に戻っちゃって良いのかな?この体が熱いまま」

誘うように猫耳や尻尾体を撫で回していく臨也。そしてその隙の無い動きに耐えきれずその場に倒れ込み床に寝転ぶ形になった正臣

「い、臨也さ・・」

すがるように見つめる正臣の上に跨がる臨也

「ほら、俺の猫ちゃん。ご主人様に上手におねだり・・してごらん?」

その言葉を聞き更に体を熱くさせ無意識に涙目になる正臣は臨也の顔に手を伸ばし頬を撫でて言った

「臨也さん・・俺は今猫で***らしいんで躾て下さ、い」


この後正臣が臨也の家から出ることは無くなったとかならなかったとか。





*あとがき
発情期な正臣くんとそれを躾る臨也さん下さい

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