DRR1303

□少年は自ら堕ちていく
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新宿のとある高級マンション

黄色いスカーフを巻いた少年の嬉しそうな声が静かな部屋の中に響く。

「臨也さん!臨也さんの情報のお陰でアイツらを叩き潰すことが出来ました!ありがとうございます」

そんな少年をソファーに座りながら楽しそうに見るつめる黒い青年折原臨也はクスクスと笑いだす

「ははっ、俺は情報屋だからね。情報屋として当たり前の事をしただけさ。ほら、立ってないで座りなよ」

不意に臨也が正臣の細い手首を掴み強く引き寄せら臨也の膝の上に乗せられ向き合う形にさせられ正臣は恥ずかしさのあまり目線を逸らしてしまう

「な・・なんで膝の上なんすか」

「何でって?報酬貰ってないからさぁ」

その言葉に正臣は驚いた表情をして
え・・と間抜けな声を出してしまった

「報酬はお金より、紀田くん頂戴」

正臣はその言葉に呆気をとられる暇もなく正臣の唇に柔らかいものが触れられる。抵抗しようと相手から離れようとするも臨也により腰に手を回されがっちりと捕まえられてるので逃げようにもない

「・・・ふ、ぁっ・・んん!」

酸素不足で余裕が無い正臣を余所に
臨也は正臣の口に舌を入り込ませ、歯列をなぞりピチャピチャと卑猥な音を鳴らし正臣はその音に抵抗することを忘れ頬を思いきり紅潮させた

「いざや、さっ・・ぁ・・ふ・・」

「んっ・・紀田くん」

そっと唇が離されると正臣は息を荒げながら呼吸を整え、そんな姿さえ可愛らしいと思う正臣を臨也は優しく頭を撫でた

「報酬ありがと。また情報欲しかったら紀田くんからキスでもしてよ」

その言葉を聞いた正臣は顔をまた赤くし手小さい声で呟く

「狡いです、臨也さん」




ーー狡くて構わない。その狡さこそが君をーーー



*あとがき
中学生の頃の正臣を書きたかった!!
ブルースクエアとの抗争前のお話
報酬はお金より正臣くんが良いよね
と思って書いてしまった・・・・

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