DRR1303

□水分補給はしっかりと
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*正臣視点

「うわ・・・頭痛い・・・怠い」

「完璧な熱中症と脱水症状だねぇ」

臨也さんから借りているベットの上で寝転ぶ俺を臨也さんが困ったように此方を見て笑う。

くそ、こんな筈になる訳じゃなかったんだけどな・・・

こうなったのは何時間も前を遡るわけで。

7月上旬の午前中の9時から18時までの臨也さんに頼まれていた仕事を給料の為と思いながらこなしていた俺

・・・最悪だった。資料を届けたり目まぐるしい1日で何故か俺は水分を取ることすら忘れる程仕事にめり込んでいた

結果疲れ果てて路上に座り込んでいる俺に声を掛けたのが俺の前に現れた臨也さんだったのだ

「ねぇ、大丈夫?」

その仕事を頼んだのはお前だろ、と内心怒りながらも考える力もなくて臨也さんに凭れこむように倒れそのままぐったりとなって今に至ると言う事だ。

「ほら、飲みなよ」

臨也さんがキャップの開いたペットボトルを俺の口許に宛てる

しかし俺は飲む気力と元気が無かったので首を振り相手と目を逸らすように身体を捩らせた

「寝るんで邪魔しないで下さい」

俺は冷たく言い放つとはぁ・・・という臨也さんの溜め息が聞こえたが聞こえていないフリをしてやった

ギシリ、と音がする。

何だと思い振り向こうとすると臨也さんの顔が俺に近づいて唇を重ねてきた

先程のギシリはベットのスプリングだったらしく臨也さんの体が近い

「んんっ…!?」

口の中に液体が侵入してくる
液体は少し生温く、俺の中に入り込んでいく

いつもなら気持ち悪いと感じて吐き出す筈だが何故か心地良く感じてしまい顔を綻ばしてしまう

「はっ・・・ん・・何を・・・」

臨也さんが液体を飲み込んだのを確認すると唇をそっと離す

「気持ち良さそうだったね」

「なっ…んな訳…!!」

無意識に臨也さんの言葉に反応して頬を赤らめてしまう。そんな俺を臨也さんは面白い物を見たかのように笑いながら額に唇を落とし、頭を撫でて言う

「水分補給は大切にね」


*あとがき*
ただ、口移しがしたかっただけなんだ!
もっと文を作る力が欲しい

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