DRR1303

□皆で仲良く出掛けましょう
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おいおいおい、どういう事だ
この状況。

落ち着け、落ち着くんだ紀田正臣。

何故こんな事になっている

「ねぇ静ちゃん、何で此処に居るのかなぁ?」

「あぁ?俺の勝手だろうが蚤虫」

何故か俺の座っているベンチの両隣に絶対に関わってはいけない人物が。

右には怒っている静雄。

左には静雄に向けて鋭い視線を返している臨也。

「あ、あのー。何で臨也さんと静雄さんが居るんすか?」

俺は帝人とお祭りに行く約束をして此処に来たのだが。

その為にお祭りはナンパだろ!と思い甚平も着てバッチリだと思ったのにも関わらず、だ。

何故か約束の場所には帝人ではなく
この恐怖の2人が来ていた

「紀田くん甚平似合ってるじゃない」

「話そらすな、死ね」

「紀田、似合ってんぞ・・・」

「へへ、ありがとうっす静雄さん。」

正臣は静雄に嬉しそうな表情をする反面、臨也に対しては毒を吐いて睨み付ける

「素直じゃないねぇ、相変わらず」

「黙れ死ね。だからどうして此処に居るんすか?俺は帝人と約束したのに」

もうとっくに約束の時間は過ぎていた

俺はなんとなく来ない理由が想像できるものの仕掛けただろう本人に問いかけてみた

「分かってる癖に。・・帝人君には紀田くんは俺と約束してるからって言っておいたよ」

「は?何勝手な事してるんすか!」

やはり、と思い慌てて俺は携帯を出して帝人に連絡を取ろうとする

・・・が。

阻まれた。臨也さんが俺の手首を掴み携帯を手早く奪う。

「何するんすか!?返して・・・」

くすり、と笑うと臨也さんが半身を翻し手首を掴んだまま俺の唇を塞ぐ。その間に何故か臨也さんの持っていた俺の携帯を静雄さんが奪う

「は、ぅっ・・んん・しずおさ!?」

「ノミ虫今日は休戦だ。正臣、俺等とお祭り行けば返してやるよ」

ニィッと意地悪そうに唇を塞がれた正臣に微笑み掛ける静雄

「さ、いあ・・んん・っく・・」

臨也はその言葉に恍惚に微笑むと正臣の唇から離れ首筋に噛みついた

「ほら、答えは?」
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