DRR1303

□楽しさの後の代償は
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「はい、到着です!」

出店が並ぶ夜の通りの入り口まで2人の手を繋ぎ来た正臣。着いた途端にすぐ離したが。

「案外近かったね」

「だな。もっと紀田と歩きたかったぜ」

遠慮させて頂きます、と言おうとしたが言葉に出さないよう我慢し慌てて次の言葉を出した

「んじゃ、3人で回りましょうか」

「はいはい、回ろうか」

3人は歩き出す。

そして出店には綿菓子や焼きそば、バナナチョコ等色々出ている

「うわ、超美味そうっすね!」

「正臣は何食いてぇんだ?」

静雄が興味深そうに問う

「んーと、りんご飴ですかね」

「買ってやるよ」

ぱあっ、と正臣の表情が明るくなるが表情が少し曇る

「良いんすか・・?」

「良いぞ。ガキが遠慮すんな」

「じゃあ、お言葉に甘えて。」

「ノミ虫は此処で待ってろ」

静雄がにっこりと臨也に笑顔を向け2人で出店へ向かった

そんな2人を見送り不満げに静雄を睨み付け目を細めた

紀田くんには、お仕置きが必要だねぇ

臨也は小さく呟き電話を片手に
動いた。

「もしもし?頼みたいことがあるんだけどさぁ・・」

正臣達はというと静雄に飴を買って貰い何故か飴を舐めている最中に静雄にキスをされた所だ

「うぁぁ!?な、何するんすか!・・・ほら、臨也さん1人にさせてるんですから戻りましょう!」

動揺し照れた様子でフラフラと人混みへと戻っていく正臣。

そんな正臣を見て本気なのになあ、と思う静雄。

正臣を追いかけようと
静雄は体を動かそうとした
その時だった

「アンタ、平和島静雄だよなぁ?」


若い青年のグループに声を掛けられる静雄。

そんな静雄を見て

怪しげに満足そうに微笑む少年が

1人。


その1人が、正臣を追っていく

素早いスピードで

手を掴んだ
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