DRR1303
□熱を引いたら容赦無い
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*正臣視点
「くそ・・・体重いな」
皆さん、こんにちは。
皆のアイドル紀田正臣です
ん?アイドルじゃない?
良いんだ、そのつっこみは要らない
照れて素直になれないんだろ?
可愛い奴だな!
・・そんな事よりか、だ。
この紀田正臣。今、ベットの縁に座り史上最高の怠さなので不安混じりに熱を測っている最中
ピピピッと無機質な体温計の音が正臣の部屋に鳴り響く
その体温計を脇から外しその体温に
驚いた。
「さ・・39.2℃!?」
チラチラと何度も確認してみるが確かに39.2℃だ。
どうりで怠いわけだ、と溜め息混じりに思った。
しかし現在の時刻は9時30分。
今日は臨也さんに頼まれた仕事があるので10時には事務所に着いていなければならないのだが、この怠さで今日はもう無理だ。それに、このまま行っても足を引っ張るだけ
そう思い仕方なく俺は掛けたくもない相手だが机に放り出されてある携帯を手に取り職場の上司である"折原臨也"に電話を掛ける
プルルルル、プルルルル
2コール目で臨也さんが出た。
そして俺は臨也さんに素直に風邪を引いたと言うと厄介というか変な事になりそうだと思ったので別の理由を言う事にした
「もしもし紀田くん?どうしたの?」
「あの。・・すみません、今日の仕事なんすけど急な用事入っちゃったんで仕事休ませて貰いますね。」
ツー、ツー、ツー
返事も聞かずに切ってしまった
ぶっちりと切ってやった。
ゆっくりと話してるとこの嘘がバレそうだから。しかも臨也さんは俺の心から乱してくるし非常にイラつく
このまま臨也さんの事を考えてばっかではイラつくし考えていても仕方ないと思い、怠さがとれるまで寝ようと思ってそのまま布団へダイブする
「んぁー。だりぃ・・・寝よ。」
そして寝ようと目を閉じ寝かけた所に玄関のドアが何者かによって叩かれた
コンコンコン
怠いので無視。
コンコンコンコンコン!
五月蝿いので無視。
ダンダンダンダン!ガンッ!
あぁ、もう!!五月蝿すぎる!
寝たいのに寝れねぇじゃねぇか!と文句を言ってやろうと怠い中なんとか立ち上がり玄関をバッ!と開けた。
其処には思いも寄らない人物がたっていた
その瞬間俺の表情と怠さは更に悪化したのだった。