DRR4203

□はしゃぎ過ぎ厳禁!
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*静雄視点


「暑いな・・・・」

「暑いっすね・・けど!ここが海の良いところなんすよ!沢山遊びましょうね静雄さん!」

無邪気に笑う正臣の笑顔が静雄には夏の炎天下の中笑顔が光って見えた。

何故海に来ているかと言うと、だ。

夜中に突然正臣が突然海へ行こうと言い出した。俺も正臣となら何処でも良いと言う訳で現在に至る

「にしてもよぉ・・なんかジロジロ見られてる気がするんだが」

「・・・・静雄さんがカッコいいからじゃないですかね」

回りの人からの視線が気になったが何より正臣が怒っている様な声で喋った事の方が気になった

「何か怒ってねぇか?」

「怒ってません」

正臣が静雄からすぐに目を逸らし下を見つめた。

そんな時付近に居た女の人から静雄だけに声が掛かった

「あの!すみません、私達東京から来てるんですけど良かったら一緒に遊びませんか?」

「え・・・?」

正臣の驚きの声が海岸に響いた

*正臣視点

は?何言ってんだよ静雄さんは俺のだと言いたい所だが何故か言葉が出ない

第一静雄さんの水着姿や容姿、殆ど完璧だ。こんな男性が女の人からモテない筈が無い。そう考えるとどんどんマイナス思考へ陥っていく

何も言えなくなっている自分に悔しさを感じながら悲しさで泣きそうだ

此処までくると静雄の名前を呼ぶことしか出来なかった

「しずお、さ・・「遊ばねぇ」

震える声の正臣と静雄の声が重なる

「俺は正臣とデートしにここに来たから。てめーらとは遊ばねぇ」

その言葉に嬉しさで更に泣きそうになった。

・・静雄さん、その台詞は卑怯っすよ

その言葉に女達はブツブツ言いながら立ち去っていく

「わりぃな、正臣。遊ぼうぜ・・って何泣いてんだよ。」

「静雄さんがカッコ良すぎて泣いてんすよ・・・」

俺は無意識に泣いていた。

静雄さんに甘えたくて腰に腕を絡めていく、そうすると静雄さんも優しく絡め返して目元にキスを落とし涙の粒を拾ってくれた

「妬いたのか」

静雄さんが意地悪い表情で笑う

「・・・妬きました」

正臣も不貞腐れた表情で見つめる

「可愛いな、正臣は。・・・大丈夫だよ俺は何処にも行かねぇから。」

俺はこの瞬間に笑う彼を見て感じた。


・・・ああ、俺この人には敵わない


「約束ですよ、静雄さん・・」

その言葉と一緒に正臣は幸せそうに微笑んだ

何があっても俺は静雄さんが好きだ

一生。
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