DRR4203

□飲みすぎも厳禁!
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「しーずぅーぉーさぁん!」

陽気な声が池袋を歩いているバーテン服の男に声が掛かり、その声を掛けた少年が背中に抱きつく

「正臣?・・うわっ、酒くせぇぞ」

「えへー、飲んじゃいましたよぅー」

はぁ、と静雄は静かに溜め息を吐く
正臣は既に泥酔状態。
この状態では家にキチンと帰れるかどうかさえも解らない。

「仕方ねぇな・・」

「うぉぁっ!?」

急に正臣の腰に腕が絡み付き静雄の肩に担ぎ上げられ足をバタバタさせる正臣

「こら!暴れんなよ!」

ベシッ、と軽く正臣の尻を叩く

「ひぁっ!痛いですしずおさーん!」

「手前が大人しくしないからだろ」

「えーっ。」

正臣は酒のせいでまるで子供のようだ
静雄の肩で足を未だにもバタバタさせながら眠そうにしている

「ほら、もうすぐ俺の家着くからよ」

「しずおさんのおうちですかー?」

「そうだよ、もうすぐだ。」

そんな話をしている間に家に着き玄関を開け寝室へ行き正臣を寝転がせる

「ぅん・・しず、おさ・・」

「なんだ?着替えてくるからちょっと待ってろよ。」

着替えようと部屋を出ようとしたがぎゅっ、と何かに掴まれた

正臣だ。正臣の手が静雄の手を掴んだ

「や、だ・・行かないで」

甘えるような目で此方を見つめ正臣がむくりと起き上がり床に立ち、静雄の前に立つ。

背伸びをしたかと思うと静雄と唇を重ねた。

「ん、んっ・・」

プルプルと震わせる華奢な足。
目は真剣に此方を向いて目を閉じている

そんな正臣を見て静雄が煽られない訳がない

「誘ってんのかよ、正臣・・」

静雄が正臣を抱き上げ唇を深く重ねると同時に舌を入れていく。

「ふぁっ・・しず、おさ・・っ!」

「正臣・・」

優しくキスをしながらそのままベットへ押し倒し意地悪く微笑む

「今夜は容赦しねぇぞ?」










ーー次の日

「頭痛い・・それに何で静雄さん隣に?」

「あ?まさか何も覚えてないなんて言うんじゃ無いんだろうな?」

「え!えっ、と・・酒飲んで、静雄さんに抱きついて・・それから??」

や、ヤバイ。何も覚えていない

「覚えてない様子だな、正臣くんよぉ!」

「ひっ!あ・・え、やめ・・」

苛立った静雄が正臣を強く押し倒しその上に跨がった

「思い出させてやるよ」


この事から、酒は飲みすぎない!と心に誓った正臣でした。

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