*If

□先生と俺。
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「あぁーっ!くっそ、分からねえ!」

ダン、と机を叩く俺。

「あれ、もう行き詰まったの?」

意地悪そうにニヤニヤと笑いながら椅子に凭れ此方を向く数学の先生兼俺の担任である折原臨也

現在机に向かう俺とその目の前の椅子に座って向き合ってる状態

何でこの静かな教室に2人で残っているか。

理由は簡単、テストでクラスで一番悪い点数を取ったから。

何故かおかしいことに俺以外のクラスメンバーは数学が得意という変なクラス。

まあ、女子は折原先生に褒められたい〜とか言ってすげー頑張ってたから。当たり前と言えば当たり前なんだけど

正直言って今もう帰りたい
飽きた。苦手な教科を二時間も三時間もやるなんて苦痛でしかない
行き詰まっただと?行き詰まって当然だ。

「行き詰まりました。というかもう飽きたんで帰らせてください」

「んー?何言ってるの。この問題しっかり解けるようになるまで帰さないよ」

「は!?ちょ・・無理!ぜーったい無理!」

「こら。俺は先生なんだから敬語使いなさい、敬語」

プリントを俺の前に突き出してくる
本当にッ・・逃げたい
敬語とかどうでもいいから帰りたい

「ッ〜、数学嫌いなんですよ!」

「仕方ないなあ。なら好きにならせてあげるよ、数学」

「は・・?」

呆気に取られた。

ハッ、と気を戻した時には目の前に座っていた折原先生が居なくて

背後から不意に肩を抱き締められた

「え、ちょ・・折原せんせ・・」

「正臣・・臨也って呼んで?」

その瞬間。

自分の体が更に思いきり熱くなるのが分かった。

唇が触れたー

正臣が臨也の表情を見ようと上を見上げたほんの僅かの瞬間を彼は見逃さなかった

「ん、んんっ!?」

臨也の手は正臣の頬に添えられ
目は楽しそうに細めている

正臣は苦しさに椅子に座りながら足をパタつかせる。意識が飛びそうになるかと思う程の長いキスをするとやっと唇が解放され、酸素を吸い込む

「はぁっ、は・・どうしてこんな事」

「お仕置きだよ。帰るって言った罰」

息が荒れる俺とはうってかわって馬鹿にするようにけらりと笑う。

しかし笑っていた彼の表情が変わり
キスする前の表情になる

「明日も補習するからおいでね。」

「だ、誰が来るかッ・・!」

「おや、また赤点なら補習だよ」

「黙れ!!変態!」

「言葉遣いと数学のテスト今度一緒にしようね、紀田くん。」

「拒否しま・・」

「拒否権無し。残念☆」








結局補習を続けるも数学の点数も
言葉遣いの点数も上がらなかったそう

(折原先生・・)

(何だい?)

(俺の数学の問題だけが皆と違うんですが。)

(テヘッ☆)

(・・死ね!!マジ死ね!)

(あ、いけないんだー。先生にイケナイ言葉遣い。減点だね)

(え、あ・・しまっ・・)

(放課後迎えに行くから、逃げないでね正臣。)











*あとがき。
臨也さん正臣とイチャイチャしたくてわざと正臣の数学の問題が難しいとかいいなとか思った。

正臣が何時も紀田くんて呼ばれてるのに2人の時には正臣って呼ばれて嬉しい正臣も可愛い。

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