ぷよぷよ(健全)

□暇潰し
2ページ/3ページ

「持ってきたよー。」
「アタシも。」
「ほら、そこ座って。今、麦茶持ってきてあげるから。」
そう言ってシグとアミティを座らせ、麦茶を取りにいくクルーク。
何気に良い奴のようだ。
「ほら、見して。どれが解んないの?」
「全部」
「アタシも。」
クルークがずっこけた。
ずっこける拍子に消しゴムを落とした。
「…大丈夫、メガネ。」
「あーっと…、平気かな、クルーク?」
「君たちこそ平気なのか?全部解らないって…僕でも教えきれないよ。」
「うー。」
「うーん、そっかぁ…。あっ!」
アミティがなにかをひらめいた。
「レムレス!!レムレスなら頭良いんじゃない!?」
「…いくらレムレスでも君たちの勉強を見るのはきついと思」
「呼ばれて飛び出て何とやら!!レムレスだよ!!」
「「「…………。」」」
その場がこおりづけになる瞬間だった。
「レムレス…?何で、ボクの家に…?」
「ん〜?いやぁ、誰かお菓子を受け取ってくれそうな人居ないかなーって歩いてたら僕の名前が聞こえてさ。」
「それで?」
「入って来ちゃった♪」
「不法侵入…。」
「いやぁ、待ってよ!?シグくん!!君に110番されたらフェーリさえも僕を軽蔑してくるに違いないよ!!」
「されたらいいよ」
「シグくん!?」
レムレスはもう涙目だ。
「ほらぁ…。シグ…。止めときな。折角レムレスはシグの勉強見るために来てくれたんだし。」
「然り気無く自分とレムレスは関係無いみたいな態度取らないで。」
シグは蒼い顔をしている。
「もしかして僕イラナイ?」
レムレスは寂しそうに問い掛けた。
「…じゃあ、レムレス。」
「何?クルーク。」
「僕はアミティの勉強見るから…。」
「シグくんの勉強見れば良いんだね!!解ったよ!!」
レムレスは嬉しそうだ。
「うへー」
シグは更に蒼い顔をした。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ